有機EL、サムスン牙城に穴 LGDがiPho…(写真=ロイター)
日本経済新聞
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ポイントは記事タイトルのLGではなく、ここ。
(以下本文抜粋)
アップルの狙いは調達先の分散にある。サムスンに依存してきた結果、2年連続で巨額の「違約金」の支払いを余儀なくされたからだ。
サムスンはアップル専用の生産ラインから有機ELパネルを供給している。iPhoneの売れ行きが悪いと稼働率低下に直結するため、パネルの供給量が一定水準に満たないとアップルが金銭で補償する個別条件が設定された。「サムスンが独占的に供給してきたから可能になった契約だ。分散調達が可能な液晶では成り立ちにくい」とディスプレーの調査会社、米DSCCの田村喜男アジア代表は解説する。
韓国大信証券は20年4~6月期のサムスン決算で「米国の主要顧客から一過性の利益1兆1000億ウォン(約970億円)が発生した」と分析する。サムスンは19年にも900億円規模の「違約金」をアップルから得たというのが市場関係者や取引先の一致した見方だ。
アップルはこれまでも有機ELの調達先分散に努めてきた。19年秋発売のiPhoneでもLGDの有機ELパネルを一部で使った。ただ、発売が迫る昨夏の時点で歩留まり(良品率)を上げられず、十分な量を供給できなかったためアップルの調達担当者が激怒した。複数のサプライヤーによると歩留まりはその後、改善しているという。