重度栄養失調の子670万人増 ユニセフ、コロナ影響推計
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米国も日本もヨーロッパ諸国も、今は空前の規模の財政出動をしています。この状況下で、難民キャンプや紛争地で避難している人々のための予算を出すかというと、減らすでしょう。
経済が悪化しているのは、途上国も同様、というより、途上国の方がより深刻です。先進国のような、大規模な財政赤字を前提とした財政出動など、途上国ではできません。中東やアフリカでは、紛争も増えていきます。教育も、途上国は先進国以上に打撃を受けていて、将来の成長を困難にします。
コロナ禍は、弱い立場にいる人々に最もしわ寄せがいきますが、それは難民でしょう。最も体力の無い老人などは、紛争の起きている自国にとどまります。ごく一握りが欧米にたどり着きます。そして、数百万人が周辺諸国に逃れます。レバノン、トルコ、ヨルダン、ケニア、パキスタン、バングラデシュには、そういう、隣国から逃れてきた難民数百万人がいます。彼らに届く食料や、教育は減るでしょう。
途上国にいる難民は、援助に頼らずに避難先の国で働くということは非常にむずかしいです。そもそも就労許可がないうえに、避難先の国も失業率が30%を超えるような国が多いです。そこで難民が相場の半分の給料で働いたりすれば、現地労働者の恨みを買います。その結果、難民たちが襲われる、といった事件も急増しています。多くの思想家や哲学者が言うように、パンデミックはそれまでの社会の矛盾を一気に顕在化させる、という事態が次々に起きています。それにしても、重度栄養失調の子どもが670万人も増えるとは。コロナの直接感染にもまして深刻です。大震災は、直接の犠牲者だけでなく、多くの「震災関連死」や「孤独死」をもたらしたことを想起します。世界が団結・連帯すべき時ですが、音頭をとるべきアメリカがWHOをはじめ国連機関から脱退や距離を置く現状では、悲観せざるを得ません。コロナ禍の後遺症は思いもないところにまで広がりそうです。
コロナ禍で、直接的な被害だけでなく、それに伴う間接的な被害の重大さを知りました。
日本でも、6〜7人に1人の子が貧困と言われている中で、この問題は他人事ではないと感じます。
各地、各個人が大変な現在でも、そういった地域に援助を続けている人もいます。共助の心を忘れずに、生きていきたいです。