SAPがクアルトリクスの上場計画-米国でIPO、過半数株は維持へ
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20か月前、NASDAQ上場寸前に9000億円の巨額で電撃的に買収しましたが、この度IPOすることになりました。引き続きSAPはQualtricsを売れるし、Qualtricsは自由度・独立性を保ちながら全く違ったアプローチを取れるし(特に製品開発とエコシステム)、SAPはこれで資金を得られるし、最初から考えていたステップだとしたらこれは大したものだと思います。VMWareをIPOしたEMCの成功例もありますね。
日本は世界で見てもQualtricsとSAPの協業が最もうまく行っている市場だと評価されています。だってそれは、一目見た時から「これは別々の文化を維持した方が絶対良い」と思いましたよ。他の国は無理やりSAP流儀に染めようとしてハレーションばかりというのもあるようです。僕もマイクロマネージしろとかSAP流をインプリせよとかいろいろ言われましたが、彼らから学ぶことの方がはるかに多いし、いずれこのやり方をSAPに逆輸入したいと思っていました。
余計な遺産を持たないユタ州発の志溢れるスタートアップが、シアトル近辺のビッグテック(MS,AWSなど)からクラウドネイティブの大企業人材と大企業プラクティスを取り込んで、SAPというジャイアントとも上手に付き合いながらさらに成長していく。素敵なストーリーです。引き続き一緒に切磋琢磨しながら、日本のExperience Managementを引っ張っていきたいと思います。SAPは存じていますが、クアルトリクスは恥ずかしながら聞いたことすらありませんでした。。。
SAPの買収から1年、クアルトリクスがXMの事業戦略とトレンドを発表
https://enterprisezine.jp/article/detail/12757
「米国クアルトリクスは、ユニコーン企業として注目され上場を目前にしていたが、2019年にSAPに80億ドルという最大級の規模で買収された。」
「全世界での従業員数は現在3,250名、グローバルでの導入実績企業数は11,000社を超える。アジアパシフィック&ジャパン(APJ)でも成長は堅調で、導入顧客数は1250社を超え、年平均成長率(CAGR)は107%となっている。日本では167%の年度成長率で、導入企業数は140社を超え、全日空、BMWジャパン、富士通など大手企業からスタートアップまで幅広く導入が進んでいる。」
「同社の事業であるエクスペリエンスマネジメント(XM)とは、顧客、製品、従業員、ブランドなどのエンゲージメントを測り変革を支援していくというサービスだ。従来型の「満足度調査」にとどまるのではなく、「改善アクションの実行」につなげていくという点がポイントとなる。」おおっ、クアルトリクス!
学生向けのサーベイツールでスタート。社会人になった元ユーザーの支持を得て、エクスペリエンス・マネジメントを掲げた後、セコイア・アクセルが出資。法人顧客を伸ばしSAPが80億ドルでM&A。
日本だとあまり名前広まってませんが、日本でも大手からスタートアップまでユーザーが増えていると聞いています。
もし上場したら、大型IPOになりますね。