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【ゼロから分かる】GAFAの次は、バイオテクノロジーから生まれる

NewsPicks編集部
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  • NewsPicks 編集委員(ニューヨーク支局)

    コンピュータの世界では、半導体の性能は18ヶ月ごとに2倍になるという「ムーアの法則」が有名ですが、実はこれと同じようなトレンドが生物をプログラミングする世界で進んでいます。つまりゲノムの「読み」「書き」「編集」のコストが、劇的に安くなっているのです。

    とりわけ「読み」の部分のコストダウンは著しく、まもなく1人の全ゲノム情報のスキャンが100ドルを割り込むと言われています。(1990-2000年前半は、3000億円以上かかった)

    そうした雰囲気にかつてのインターネット産業の匂いを感じて、シリコンバレーの大物たちが、こぞって合成生物学を中心としたスタートアップに投資をしています。21世紀のGAFAが生まれると予想されるこのフィールドについて、ゼロから分かる包括的なインタビューを、ぜひご一読ください。


  • NewsPicks 編集委員 / 科学ジャーナリスト

    合成生物学を産業的な側面から見た記事。投資家の目にどう映っているか、という点で興味深く読みました。

    記事に登場するギンコ・バイオワークス、エディタス・メディスン、アミリスを取材で訪ねたことがあります。ギンコとアミリスではラボも案内してもらったのですが、どちらも実験工程がほぼすべてロボットで自動化されているのが印象的でした。

    アミリスはマラリア特効薬の原料を酵母を使って産生する技術を開発したことで有名ですが、実際の製造は製薬メーカーに任せ、ブラジルに持つ大型の工場では、同じ技術を応用し、化粧品の保湿成分などの原料を生産しています。米国のラボでは、ブラジルの工場で使うための酵母の株、つまり最も効率よく必要な物質を産生する株を開発・選定しているのです。
    オフィスのガラス棚には、アミリスの原料を使った日本のメーカーの製品も複数陳列されていました。

    合成生物学的な工場の最大の課題はコストです。アミリスはジェット燃料も開発していて、取材した2017年当時、すでに高品質な燃料を算出する技術があったものの、石油燃料との価格競争で負けてしまうので市場に出せない、と聞きました。ただし、記事にもあるように、DNAの合成コストは下がりつつあるので、将来的には開発コストも下がっていくのでしょう。

    すでに産業化が始まっている一方、学問としての合成生物学の目的は別のところにあります。従来の生物学に工学的な発想を持ち込むことで、生命システムの根源的な仕組みを解き明かすというのがその目的です。そのプレーヤーには、生命維持に最小限必要なDNAを一から構築し、そのDNAを持つ自然界にない微生物「ミニマル・セル」を作った、米国のクレイグ・ベンターもいます。

    とても魅力的な分野ですが、生命の改変には常に、倫理的な課題や新たなリスクが伴います。学問も産業も、そこの議論やルール作りを抜きにしては、社会の理解を得られなくなったり、自然環境や人類に思わぬ害を及ぼしてしまったりする可能性があると考えています。

    ※昨年、ベンターやミニマル・セルについて寄稿した記事はこちら↓
    https://newspicks.com/news/4146935/body/?ref=search_100461


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    リブライトパートナーズ 代表パートナー

    とても面白い特集でした。
    この分野もAIや量子コンピュータなど他のあらゆるテクノロジー分野同様に、昔から盛り上がっては沈み、というのを何度も繰り返して来たものです。なぜ今また盛り上がっているかというと、第一に過剰流動性、金余り、第二にAI含めたコンピューティング性能の飛躍的発展でしょう。

    前者カネ余りについては、これはテクノロジーの飛躍的進化に一役買う面と、関係者の経営ディシプリンを低下させ不要な非効率や混乱を生じるという功罪が昔から知られていますが、本稿はその光のほうに焦点を当てられているという言い方もできると思います。
    GAFAやゲイツ、ティールらネット大立者がこぞって投資をしているとありますが、彼らは同じく宇宙にも環境にも新素材にも投資しているわけです。テックが覇者という現代において彼らの手に唸るほど余っている金が有望フロンティア分野の全てに注がれている、というわけです。

    後者のテクノロジー発展については、合成生物学とは乱暴に言えばコンピューティング+生物学というそもそも分野にて当然ではありますが、従来生物学系に強い東海岸とコンピューティングに強い西、というすみ分けにおいてこの分野が西で勃興しつつあるのはコンピューティング能力の圧倒的向上の証左でもあろうと思いますし、上記の通り金の出し手がコンピューティング産業で財を成した者たち、という面もあろうと思います。


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