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たしかに、フランスに限らず、オーストラリアでもドイツでもデンマークでも、接触確認アプリ(applications de traçage)は失敗だという報道は、フランスにもある。しかし、この接触確認にブルートゥースは不向きだという指摘はあるが、少なくとも私が見た限り、フランスには「アップル・グーグル連合の勝利」という論調はない。
まず前提として任意利用のアプリに大きな期待はできない。
その上で国境を越えた自由移動が復活しつつある欧州において、周辺国のアプリと連動できないフランスの試みは現時点で失敗と言わざるをえません。日本で例えると、県境を越えると使い物にならないようなもの。
なぜこんな事態が生じてしまったのか。その背景をたどりました。
初期から言い続けてるけど、「OSのアップデートで自動的にコロナ対策アプリがアクティブになるくらいじゃないと広まらない」と思っていて、それに一番近いのがアップル・グーグル連合。
ただ、それもやっぱり現実的じゃないので、接触確認アプリというのは難しいのかなあ、という風にも感じている。
接触確認の単一目的でアプリを入れてもらうのは難しい気がするし、何かみんなが入れたくなるアプリにセットで入れて……みたいなことを考えてしまうのだけど、それはそれで色々問題があるし、難しいなあ、と思っている。
せっかくこれだけの人がスマホという高機能な機器を持ち歩いているのに、それをほとんどの国が有効活用出来ていないのは悲しい……。
「官製」とはいってももちろん役人や政治家がプログラミングしたわけはなく、どこかの民間企業に外注したはずです。だから差は米欧のソフトウェア産業の力の差でしょう。ソフトウェアもUIもノウハウというものは膨大にあって、そういうものの蓄積はやはりグーグルやアップルにはそうそうは敵いませんよね・・・
誰も勝者はいませんし、逆に私はこの件で今のテクノロジーの限界を感じました。また、どの方式だろうと国民に完全に広まりきったアプリはほとんど無いし、そのお陰でウイルスの特定と隔離に役立ったともあまり聞きません。最初のモデルとなったシンガポールもアプリの普及は不十分でしたし、今も封じ込めに苦労しています。比較的成功モデルとしているのはアイルランドと聞こえてきます。
GDPRでうるさい欧州で「政府よりGAFAを信頼する」というのは実に興味深い結果です。

これは、どういう原因なのか、深く分析すると、今後の方向性を考える上で、重要なデータが得られるかもしれませんね。

理由のひとつは、大陸なので、陸続きで国を行き来できるため、「各国」では意味がないということはあると思います。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
IT企業と国家のどちらが市民に信頼されるのか。国家集中型のフランスと個人分散型の日独伊に形が分かれるのはなぜなのか。そもそもアプリは社会的に機能するのか。多くのことを問いかけています。
そもそもシステムの「集中型」「分散型」を気にする一般市民の割合ってどんなものだろうか。問題の本質はそこではなく、官製であろうがなんだろうが、義務化されないアプリケーションを国民全体に幅広く普及させようとした試み自体が甘すぎたのだろう。