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【ドキュメント】自宅ガレージで、究極のゲノム編集をやってみた

NewsPicks編集部
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    Stanford大学 博士研究員(免疫学)

    「自宅でCRISPRします!」お二人からこう最初に言われたときは、何を言っているのか全く意味がわかりませんでした。話を聞くと、自宅でできる実験キットが販売されているといいます。Netflixも取り上げる有名企業というは把握しつつも、法的な確認を充分にとっていただいた上で、実験の全体像と基礎的手技のアドバイス・トラブルシュートの相談にのりました。

    このキットでは、病原性の無い大腸菌株にCRISPR-Cas9システムを利用して1塩基置換を与え、抗生剤入りの培地環境下でも増殖ができる能力を獲得させることが目的です。3分クッキングのようにできあがった完成品はこちらです、ということではなくルールと基礎を説明して実験は自身でやって頂きました。リアルを体験したいというお二人の要望からです。培養機も洪さんが独断で、卓上孵卵器をAmazonで買ってきました。

    実験は最初のステップからトラブル続出、そもそもの実験に必要な大腸菌がまったくはえませんでした。私たちの仕事場では長年信頼を集めている会社から実験試薬を購入するわけですが、今回は会社もキットも超怪しい。実験も初心者ということで原因特定に悪戦苦闘。時間も試薬も限られていたのでヒリヒリでした。付属のプロトコルを無視して培地を電子レンジでなく湯煎で溶かす方法にシフトし、手技の説明を1からやり直し、キットを追加購入して新しい大腸菌ロットを手に入れ、培養条件を変えることでやっと成功。中盤大腸菌がはえたところで大喜びしていた背景はここにあります。結末は・・(動画をご覧ください)・・でしたが、これこそサイエンスのリアルです。

    ODINの活動は個人的に賛同しかねる部分もありますが、「このキットは失敗を繰り返して慣れてやっと成功するものです」と説明書に書かれている点は好きでした。お二人の本気で心から面白がる・困る姿がとても楽しく、色々と初心にかえった機会となりました。お声がけいただきありがとうございました。生々しいコンテンツができたことに嬉しく思います、動画・アニメーション編集の皆様も大変お疲れ様でした!


  • 再生医療・幹細胞生物学研究者

    楽しみにしていた後藤さんの特集が始まりました。日本だと、カルタヘナ法の拡散防止措置の問題で特に実現難しかったでしょう。(アメリカにも規制はもちろんありますが)

    普段使用している身からしても、このような場所で未経験の方が行っているのをみると、違って見えます。どなたでも(試薬さえ手にはいれば)遺伝子編集自体が行えるということを示すには充分なインパクトをもった映像だったと思います。

    一方、生物実験の経験がない人達がトレーニングなしで挑む様子にやはり率直にリスクを感じました。ので、良い議論のきっかけになれば良いなと思います。

    キットは、扱うマテリアルに応じた封じ込め設備で、トレーニングを受けた方が教育目的に行うのは良いことと思います。実際に大学の実習でやる学部もあると思います。

    しかしながら所謂ガレージレベルでの個人でのバイオハックは厳格にコントロール、規制されるべきと思います。

    また、思ったような変異を、望みの場所(動物種や部位)で、望みの確率で起こすのは、至難の技です。

    なので動画にあるように、ホストの培養だけでも経験が必要です。

    今回のものは、実験キットなので引き起こす編集も予め用意されたものなので、これらのキットを使って、誰かしらの天才が新しいとんでもない発見をするということはもちろんないと思います。

    しかし、後藤さんがおっしゃるように、「CRISPR/Casシステムによって遺伝子編集が簡単にできるようになった」と言ったときに、具体的に何を意味するか良く理解させてくれる動画だったのだと思います。大変興味深かったです。


  • NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)

    「21世紀の最大のイノベーションは、生物学とテクノロジーの交差点で起きる。そしてその新時代は始まっている」

    2011年、こう話したのは、テクノロジー業界にいたスティーブ・ジョブズです。2012年にクリスパーキャス9の技術が発表され、ジョブズが見た世界はそこから加速度的に進化しています。今、その交差点で何が起きているのか、非常に奥が深く、そして、驚きに溢れた世界をNewsPicks編集部が1週間特集いたします。

    初日は、以前から気になっていたODINが発売する「クリスパーCas9大腸菌DNA編集キット」を購入し、実際に実験しました。これまでの遺伝子編集の常識を変えたクリスパーCas9は「簡単、早い、安い」が特徴です。高校生でも簡単にできると言われている実験が、どういうものなのか、実際に自分たちの手を動かすことで理解したいと思いました。

    実際に、顕微鏡を見て細胞の中に針を刺してDNAを入れ込む、という世界ではなく、必要な素材を入れてフル、寝かせる・・・まさに料理のような手順であることに驚きました。

    アメリカでは、細菌のDNAを改編することを禁止する連邦法はありません。ただ、大学やバイオ企業などの研究室以外で、こういった実験ができるようにしているODINは、CIRSPRの技術が、簡単に人間の細胞でも使えるようになってしまうのか?といったこれまでにない新たな問いを投げかけています。


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