ファミマTOB、FC大量離脱問題が影
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リアルビジネスの最前線の一つのコンビニのビジネス転換、とても興味深いですね。深いJカーブを掘ってでも大胆に変えようと思うと上場という状態が足かせになることがあるのも事実ではあると思います。
また、「商社」という業種も、近年は大きなPEファンドと言いますか、投資会社のようになっていますが、ビジネスの創造や再建に直接携わる形でどうなるか。
伊藤忠商事によるファミマTOBは、色々な意味で興味深いです。FC契約が満了した際の再契約率は、業界首位のセブンだと9割を超えますが、2番手のチェーンだと8割程度、ミニストップ等の下位チェーンだと5割程度。相応の数が離脱する傾向にあります。
高齢化の問題もありますが、セブンとのギャップが示唆するのは2番手以下のチェーンの加盟店経営の厳しさ。FCの「獲得コスト」っていくらくらいなのだろう?財務諸表から計算できるかわからないが、今度考えてみたい。
とはいえ、FCビジネスの場合は、個別店舗の売上が多いほどフランチャイザーも儲かるが、FC自体が儲かっていなくてもフランチャイザーは儲かりやすい構造。大量離脱すると、そこへの影響は少なくないと思う。
かといって、商圏内に競合含めてコンビニの密度が高ければどこかがやめるまでは採算は改善しにくいし、やめれば競争が一気に緩和して残存者全員の日販増加につながる、一種チキンゲーム。
コンビニはここしばらくで店舗増からフェーズが変わった印象。これまで出店限界といわれながら、サービスラインを増やし、より高密度出店して顧客に近づくことで、ほかの業態から奪うことで個店の日販維持と、全体での店舗数成長を維持してきた。個人的にはEC・宅配との組み合わせなどで業態進化の余地はまだあると思いつつ、買収に代表されるように成熟化の傾向は明確に色々出てきている。