ユーロ圏総合PMI、7月速報値は50上回る コロナ規制緩和で
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持続性には疑問が残るとしても結果自体は良い数字ですし、特に製造業の回復の強さは印象的です。
復興基金も何とか合意しただけに、国際金融市場では、特に米国との相対感でのユーロへのポジティブな見方が強まることが予想されるほか、ECB内でも、PEPPに代表される大規模な金融緩和について「そこまでやる必要はある?」という意見が一層力を持つ可能性があります。
その意味では、ECBにとって歓迎すべき事態である一方で、悩ましい面もあります。PMIは日銀短観の各種DIと似た考え方で作成されているので、3~4月の悪い局面に比べ、現状は「良い」とするバイアスのかかった回答が多くなっていると推測される。
本当にもとに戻ったかは、鉱工業生産や小売販売、GDPの水準で判断する必要がある。新型コロナウイルスが抑制されていること、欧州復興基金の合意、そして経済指標の回復など、欧州のポジティブな状況が目立つが、それに伴うユーロ高が今度は、欧州景気にブレーキとなりそう。