横領問題に見るスタートアップ管理体制の課題
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私自身は自分で起業した経験はなく、外資系の日本法人のみですが、資金管理面のみならず、初期にバックオフィス業務を中心として管理体制をきちんと整えられるかはものすごく大事だと感じています。そこがしっかり構築されているかいないかで、後々思い切り成長のアクセルを踏めるかが変わってくる。しかし、つい後回しになりがちだったり、何から手をつけていいかわからないというのが正直なところかもしれませんが、経営者自ら強く関心と意識を持つべき分野だと思います。
出金を2名以上でやる(1人は承認者。承認者は出金の登録をできないようにする)ことは基本中の基本です。監査の担当者(内部監査がいなくても監査役はいるでしょう)は定期的に現金実査・預金の確認を実施する。
これすらやっていない経営チームに30億円を預けるなんて、投資家サイドの怠慢というか、お金を出した時点で満足しているのでしょう。社長もボーッとし過ぎ。金余りと性善説ここに極めれりって感じです。『動機』
『機会』
『正当化』
この三つがそろったときに不正が起こります。
お金は誰もがほしいと思っている物であり、そこに盗むチャンスとそれを正当化する屁理屈が揃えば、どの会社でも横領は起き得ます。
逆に言えば、多額の報酬を与える、横領不可能な仕組みを構築する、ハラスメントなど逆恨みされる要素を排除するなどの対策をとれば横領は未然に防ぐ事が可能です。
多くの企業では『機会』に注目するあまり、他の対策が疎かになっているように思います。