米インテル、7ナノ技術開発が6カ月遅延 外部生産委託拡大も
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注目のコメント
<追記>記事、重要な点が抜けている。ファンドリーの活用も検討していると明言したこと。
https://on.mktw.net/2WPL2AZ
Intelは、IDM(一貫生産)のビジネスモデルにずっとこだわっている。2018年に一部委託の話が出ていたが(④)、少なくとも大規模にはやっていない。
ファンドリーを活用すると、プラスは遅れているプロセス進化の挽回、でもこれまで投資してきたファブの稼働率・固定費をどうするか。ただ固定費のうち減価償却はPLヒットしてもノンキャッシュ。売却などできれば(後述)、ファブレス化はコスト構造としてはマイナスではない可能性もある。実際、AMDはスペックが良くIntelより安い。
TSMCの米国進出を考えると、アメリカ政府バックアップでTSMCに全部買い取らせたりJV化すれば、米国に最先端の半導体産業は残るが…ただ論点が大量。
⑤でIntelの衰退とファブどうするのか、当時は妄想的なシナリオとしてコメントした。ただIntel自身がファンドリー活用の方針ならば、独禁法を除けば米国政府との関係でTSMCが濃厚か(でも独禁法どうする?)。
④https://newspicks.com/news/3309733
⑤https://newspicks.com/news/4789795
<追記終>
Intelのプロセス進化は、14nm→10nmへの移行が実質3年遅れた。なので遅延は当たり前という印象で、驚かない。ただ、AMDが追い付いてきたり、Appleが自社でやったりと、一層懸念を深める「事実」なので、想定はされていてもいざ出てくれば売るカタリストになる。
プロセス進化の遅れに対して、パフォーマンスチューニングや設計がうまいのか、ベンチマークスコアは粘っている。それでもIntelのブランドで持っているところも多いと思う。コスパ的にはAMDのほうが良く、個人的には約20年ぶりにAMD搭載機に今度変える。
Intelの失策とAMDの逆転は、①・②に詳しい。またなぜプロセス(微細化)が重要かは、③でコメントした。
①https://newspicks.com/news/4750818
②https://newspicks.com/news/4758115
③https://newspicks.com/news/484728610ナノへの移行もトラブル続きで年単位で遅延したが、今後が心配である。
AMDなどが製造委託しているTSMCなどは、インテルの7ナノと同等と言われる5ナノの量産をはじめている。
PCでは、AMDのRyzenの採用が増えているし、Macはインテルから自社設計のArm系に変更するので、今後はさらに厳しくなりそう。TSMCに至っては3nmのリスク生産を開始したというのに、インテルはどうしてしまったのでしょう。
ただしちょっと古い話ですが、インテルの10nmはTSMCやSamsungの7nmとほぼ同等みたいな話も聞いたことがあります。とはいえ、Samsungも5nmの開発を終えて量産に入るようですし、やはり遅れているという印象は拭いきれませんね。