AIでハザードマップを高度化!洪水浸水域を推定し避難に役立てる
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浸水している領域をリアルタイムに把握しようというのがこの研究の目的のようですが、まず浸水域の見逃しがバカにならないのが気になります。国土地理院の結果というのが実際の浸水とほぼ一致するとみなせるわけですが、川沿いの浸水域の見逃しが多く、浸水していない内陸部に誤判定が多く出ているのも気になります。
日本の場合は詳細な地形データが既にあり、川の堤防の高さのデータもそろっています。堤防が決壊するなどした際の浸水域は、およそ川の堤防の高さと一致することが多いです。今回の球磨川での水害も、過去の水害の反省から堤防をかさ上げしたところ、そのかさ上げした分まで水位が上昇し、市街地はより広く浸水することになってしまいました。川沿いの標高データを見れば浸水域の想定はおよそ可能であり、現在のハザードマップでもおよそ対応できています(大雨の想定が甘いと必ずしもそうでもありませんが)。
この技術が役に立つとしたら、発展途上国の低い土地がハリケーンなどで広い範囲にわたり浸水するような被害が発生した場合に、被害領域をあらかじめざっと把握するような場合です。人口の多い地域が被害にあっている場合に、リソースを優先して割くことができるようになります。こういう社会課題を解決するサービスにAIは活用されるべきですよね。
研究だけで終わらず、事業化して持続的にサービスを提供できれば、SDGsな世界に近づいていくばす。