米国で進む天然ガス包囲網
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日本では石炭火力の規制が話題ですが、米国ではさらに進んで(?)天然ガスを規制する動きが始まっています。
米国はシェールガス革命により天然ガス価格が下落し、経済原理で石炭が天然ガスに置き換わったことで、世界最大のCO2削減国になりました。
今回の動きは、天然ガス火力の規制というよりは、調理等に使われる直接燃焼の需要が主な焦点になっていますが、そうした需要を電化して電力需要が増加した分の電力が何で賄われるかによって、この規制の意味は変わってくるでしょう。
今の日本のエネルギー政策では、熱需要の電化インセンティブがあまりないので、その点は参考になる動きかも知れません。
日本のエネルギー業界は、長年一人あたりのガス消費量が欧米の水準に達していなかったことから、ガス需要をいかに伸ばすかということが一つの共通目標のようになっていた所がありますが、時代は変わりつつあるということかも知れませんね。記事の天然ガスについての動きもだが、各国のCO2削減量で、米国がダントツというのが、知らなかったことで興味深い。
一方で、世界の国別の排出量では2017年時点で2位の47.6億トン。2007~2017年の10年で8億トン減っているのはすばらしいが、依然多い。そしてインド・中国が人口や経済フェーズとしてグローバルには重要ということが改めて分かる。
https://www.jccca.org/chart/chart03_01.html
シェールガスの採算性悪化、一方で石炭を増やしにくい環境となると、投資をしまくって再エネの研究開発による効率改善と容量増加を進める追い風があるということ。
過去にも当初は高コストで普及しないと思われた技術が普及していったときにあったのはこういうパターン。「そうした需要を電化して電力需要が増加した分の電力が何で賄われるかによって、この規制の意味は変わってくるでしょう。」
依然、天然ガス焚き火力が選択される(で賄われる)可能性もあるということか、、、
「実は米国ではエネルギー政策の主な権限は連邦政府にはなく、州政府が持っている。」
再認識。いや、勉強になりました。