SPERA水素プロジェクト 千代田化工建設他が、水素の国際間輸送で実証開始
EnergyShift(エナジーシフト)
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作る、貯める、運ぶ、使うの全てに課題ありなのが水素。中でも貯める、運ぶの2つは特にハードルが高い。理由は単純で、圧縮しても液体にならないから単位体積あたりのエネルギー密度が化石燃料類と比べて桁違いで低いという水素分子の物性。頑張って圧縮してもその圧縮でかなりのエネルギーをロスしてしまいます。ケミカルハイドライド法は、水素を他の液体化合物の中に含ませて貯めて運ぶことです。これで密度を上げることができます。
この研究開発は私が学生だった頃(12年前くらい?)にはあったので、NEDOも企業もかなりの予算を注いできたはずで、もはや上手くいきませんでしたとは口が裂けても言えない状況なんだろうと察します。「水素の16倍超のMCHを輸送しなければならない」
輸送手段としては暫定的な手法になりそうですね…。コンテナ1台で16トンのMCHという事なので、比重の0.7737を考えると21KL弱、という事は20フィートコンテナサイズでやっと0.9tの水素輸送なんですね。0.9tの水素は10080㎥なので、記事中の300㎥でFCV6台を参考にすれば、理想的にはコンテナ1台で200台のFCVに充填可能になるのかな。
技術的には良いんだろうけど、ビジネスモデルが描けるのだろうか…??次世代のクリーンエネルギーとして期待されている水素だが、その輸送は大きな課題となっている。先日、NEDOが推進する2つの水素サプライチェーンプロジェクトのうちの1つ、次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合による、水素受け入れ側の実証プラントがメディアに公開された。詳細をエンジニアリングビジネス誌編集長・宗 敦司氏がレポートする。