中国4~6月期のGDPは3.2%増 経済活動がマイナスから復調
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第1四半期(1~3月期)のマイナス成長(6.8%減)から3.2%増まで回復しましたが、上期トータル(1~6月)では1.6%減となっています。
上半期の内訳をみると、第一次産業が0.9%増、第二次産業が1.9%減、第三次産業が1.6%減となっています。
ただし、第二次産業は第1四半期のマイナスが8.4%減と大きく、第2四半期は4.4%増まで急回復しており、第三次産業(5.2%減→1.9%増)よりも成長スピードは高まっています。
消費を見ると、上半期は11.4%減(19%減→3.9%減)となっており、第2四半期でも依然としてマイナス成長です。
上半期の投資は3.1%減で、分野で見るとインフラ投資が2.7%減、製造業が11.7%減、不動産投資が1.9%増となっています。
全人代の政府活動報告でも、新型インフラへの投資拡大に言及されていますので、年後半にかけて、この分野の投資が盛り上がってくると予想されます。リーマンショック後は中国が世界景気回復の牽引役となりましたが、コロナショック後は①中国経済の成熟が進んだこと、②中国の政策余地が狭いこと、③欧米をはじめとする各国の対中関係が緊張していること、などから、中国が世界景気の回復を牽引する絵姿が中々描き難いような気がしています。