スイス中銀、「これまで以上に」緩和政策が必要=総裁
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先進国の株式市場やクレジット市場が堅調で、総じてリスクテイク姿勢が強いだけに、少なくとも5月以降は「質への逃避」に伴うスイスフランへの需要が高まる状況にはありません。
それでもユーロ/フラン相場にスイスフラン高圧力が根強いとすれば、それは、ECBの大規模緩和に比べてSNBの緩和姿勢は相対的に弱いと市場が認識していることによる面が大きいと思います。
その意味ではいつもの構図が再び生じている訳ですが、ユーロ圏からの観光客の流入は今やフラン高以外の要因に左右される一方、スイスの基幹産業の国際競争力はフラン高で大きく損なわれるとは思えないだけに、SNBは緩和バイアスを強調しつつも、当面は様子見ということになりそうです。