アップルはパンデミックという“完璧”なタイミングで、「App Clips」の提供を開始する
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注目のコメント
私は欧米ではさっぱり流行らないスーパーアプリに対する一つの回答だと捉えています。
中国では決済プラットフォームがAliPayやWeCharPayといったアプリという形で普及しました。ですのでECやリアル店舗といった課金を伴うサービスがユーザー体験にスマホアプリというUIを付け加えるのに決算アプリ上のミニアプリという形態が活用されたのはとても自然です。
他方で欧米では決済プラットフォームとは国際カードブランドのネットワークであり、ユーザとの接点としてはApple PayやGoogle Payといったスマホ上のウォレットです。これらはアプリでもありますが、むしろiOSやAndroidの一機能という側面が強い。スマホOSというプラットフォームの一機能として決済が存在しています。
ですのでサービス業者がアプリというUIを付け足す際の現在の選択肢は専ら単体のスマホアプリなのですが、これが開発するにも実際にインストールさせるにもハードルが高かった。これをQRコードやNFCを使い手軽にインストール出来る仕組みがApp Clipsです。
ですので新技術というよりむしろiOS上でミニアプリ的な事を実現するための取り決め、枠組みだと捉えています。ミニアプリの開発自体は普通のiOSアプリと同じSDKを使います。
他方でAndroid陣営では先日Microsoftとも提携が発表されたPWA、スマホアプリとしても使えるWebアプリを軸に進むのかなと思います。Android自体にQRコードやNFCを用いたPWAの簡易インストール機能が付くと予想。これは結構なイノベーションです。ガラケー時代、アプリを落として自由に好きな機能を追加したり、常に最新状態にアップデートされるなんて考えもしなかった。
ガラケーが廃れたのはiPhoneの優れたUI、デザイン、画面解像度とかではなく、App Storeの誕生だと思います。ポケットに持ち歩くデバイスとの付き合い方が大きく変わった。
それと同じような変化が起きようとしています。もちろんどう変わるかは、どんなミニアプリが提供されるかによりますが、ニッチなもの、自分にとってだけ必要なものが増えていき、人によってデバイスの価値が大きく変わるようになりそう。これはおもしろい。
これからの時代はますますテクノロジーにおける負担が減りそう。個人情報をフォームに記入したり、登録のために毎回同じことを記入するために時間を使わずに済むのは最高。
有限の時間をこんな非生産的なことに使うべきじゃないですね。全員が高付加価値を生みだすために時間を使える時代を早くみたい