日立「もう元には戻さない」 在宅定着へジョブ型雇用
コメント
注目のコメント
日立は、日本の一般的な大企業とは少々異なる経営者が舵をとっておられるようで、歴代経団連会長の中でITリテラシーの点で突出した人物ともいわれる現経団連会長の中西様から数年前よりバトンを受けて、大改革実施中のようです。要するに、経営トップの意思決定次第ではないかと拝察致します。誠に僭越ですが、本当に素晴らしいチャレンジだと存じます。
記事によると、在宅勤務に必要なジョブディスクリプション(職務定義書)に関して、全社で数百に及ぶ職種をどう定義するか、人事勤労担当者様が必死に遂行中のご様子です。
在宅勤務定着化を実現させるための各種問題について、大抵の企業は日立様よりは検討することが少なくて済むように思います。
◎「コロナ前に戻るべきでない」、日立の東原社長が経営者の心得を緊急提言
東原 社長様:徳島大学工学部を卒業し、日立製作所に入社。1990年に米ボストン大学大学院コンピュータサイエンス学科を修了https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01296/050700001/
◎全国民唖然…経団連会長「初めてメール問題」で本当に心配なこと
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58143
「もっとも中西氏自身は、おそらくこれまでの経団連会長と比べても、そして他の企業のトップたちと比べても、ITリテラシーの点で突出した人物であることは間違いない。東大工学部から日立製作所に入社した後、米スタンフォード大学大学院でコンピュータエンジニアリング学修士課程修了という、バリバリのエンジニアなのだ。」
◎経団連会長・中西宏明が覚悟の提言。「新卒一括採用はもうやめるべきだ」
https://bungeishunju.com/n/n609542135d8c
経団連がある大手町の会社は特にそうですが、未だに就活スーツを着てぞろぞろ歩いている。50年前に会社に入った私だっておかしいと思いますよ。こういう状況を見て見ぬふりをする経団連はよろしくない。それで「新卒一括採用はもうやめるべきだ」と言ったら、大騒動になってしまいました(笑)。グローバルに事業をやっていく企業は海外人材の活用も当たり前に考えないといけない時代です。大学の卒業時期からして、日本とは全く違うわけですから、一括採用は相当変な話なんです。「ジョブディスクリプション」つまりぼくにいわせると全従業員のマイクロサービス化な。そしてそれ全体の構造設計をやらざるを得なくなってる、という記事。
個で働くことを扱うとなると、これまでふわっとやってきた業務定義や業務設計のツケを払うというところが一番時間も金もかかる。この業務構築負債を誰がどうやって払うか。
現場にいない人事が個々のジョブディスクリプションを頭を抱えて作るなんて無理ゲーじゃないか。現場感のない中央集権は破綻する。無理して作っても現場でコレジャナイ感出て優秀なソルジャーの士気は確実に落ち、戦死率も下がらない。その方法を捨てて、マイクロマネージメントやめることにしてOODAが生まれ、戦いの勝ち方はガラッと変化した。もうずいぶん前に。
疎結合なマイクロサービスはわかりやすいが、あれはインクリメンタルに成長させるからうまく行くのであって、大きな塊を縦割り横割りにして作るのは大変だ。間違いなくエアポケットだらけになっちゃうよね。
業務変革は、個ではなくせめてチーム単位での、ジョブディスクリプションではなくミッションゴールくらいでやりはじめるのが良いんじゃないかな。
日立さんの事情は全く知らんけど。