言葉を理解できない大学生が増加、今の教育では対処できない理由
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学ぶというのは本からだけでなく、他人と会話して理解を深めることも重要だと思います。
自分の意見を自分の言葉で言う能力は世界に出ていくのに必須だからです。
読み書きはそのうち翻訳ソフトがやってくれるようになり、重要なスキルではなくなります。
最後まで必要なのはコミュニケーション能力です。
今は幼稚な会話しかできなくても英会話に力を入れるべきだと思います。
英会話に力を入れるようになってまだ数年です。
問題があるのは当たり前だと思います。
批判をするのは簡単です。
しかし、せっかく新しいことにチャレンジしたのですから、今はじっくりやるべきではないでしょうか。結論については何も言いません。巷で散見される若者の語彙力低下論で、常に言われ続けていることですから。
ただ、その前の論理に少し疑問を感じます。
大学生の国語力を考える記事なのにも関わらず、
高校入試で英文の難易度が低下傾向にある話(なぜ高校英語)
↓
Written Languageに焦点を当てていた過去の英語教育
(要するにGrammar Translation Methodの正当化です)
↓
本を読まない大学生(ここでやっと国語力の問題に回帰します)
と、前半2つに関しては論点がずれており、最後だけ辻褄合わせに来ているような構成になっています。普遍的読解能力についての話ということなのでしょうが、飛躍が過ぎます。いくら語彙力低下を叫んでも、論理の構成が杜撰であれば、あまりに説得力がない。
これでは、筆者は過去への回帰と若者批判をしたいだけではないかと言われても致し方ないのではないでしょうか。
特にGTMの正当化については、かなり問題です。学習指導要領の変遷は、英語の難易度を下げることを意図して行われてきたのではなく、GTMしかやってこなかった"英語の喋れない日本人"をこれ以上増やさないために行われたものです。
さらに言えば、今と昔でどちらの英語教育が優れていたかという問はナンセンスです。どちらも発展途上で失敗だからです。しかし、その認識があったからこそ、直近の4技能を意識した学習指導要領の改訂に至ることができたわけです。筆者はその点を勘違いされているのではないでしょうか。