企業物価指数 5か月ぶり上昇 原油価格の持ち直しが要因
NHKニュース
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恐らく、モノの物価は原油価格持ち直し以外にも、生産拠点の国内回帰などで押上げ圧力がかかるかもしれませんが、サービス関連価格は需要が当面元に戻らないでしょうから、やはりサービスも含めたトータルの物価で見たらデフレ圧力の方が強いでしょう。
企業物価はいわば企業の生産コスト。原油価格の「持ち直し」という言葉を聞くとなんだか良いことみたいだけれど、原油価格が上がって生産コストが上がってやがて消費者物価が値上がりすると、不況の中の物価上昇という庶民にとって最悪の事態になりかねません。「指数が前の月を上回ったのは5か月ぶり」とありますが、かつて世界のトップクラスにあった一人当たり所得が世界で30位前後まで落ちてもなんとか生活していけるのは、日本企業が良かれ悪しかれ海外に出て世界中から安いものを集めて物価を低く抑えているから、という側面があるわけで、現に、上がらぬ賃金を尻目に、コロナウイルス禍の中で原油価格と生鮮食品の影響を除いた消費者物価はじわじわ上がっています。
日本国内の生産性が上がって所得が増えて消費主導で上がる物価は良いですが、そうでない物価の上昇、特に原油といった働く人にメリットのない素材価格の上昇が企業の生産コストを上げておきる物価の上昇には警戒が必要です。新型コロナウイルスが従来のサプライチェーンを壊して企業物価を上げると、いずれは国民生活に影響が及びます。物価の動きから、そういう意味でも目が離せません (^^;