シマノ元社長・島野喜三氏死去 MTBブームに貢献
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日本が誇る名経営者のおひとりがまた永眠されました。
shimanoは気分が悪くなるくらい（笑）儲かっている超高収益企業ですが、私の場合、決算書を見るより何より、世界中のトライアスロン仲間のバイクを見るほうがそれを実感します。
島野さんは米国市場の開拓のため米国生活が長かったですが、shimanoブランドは今やアメリカの何倍もの売上・利益をヨーロッパで稼いでいます。
実際、ヨーロッパのサイクリストに自転車のコンポーネントについて語らせたら何時間でもshimanoの良さを語るほどshimanoブランドに対する圧倒的な信頼を寄せていることがわかります。
もちろん、私もコンポーネントはすべてshimano。Di2ですし、Dura Aceを採用しています。自転車乗りなら反応せざるをえませんね。私もロードバイクを組んだことがあり、シマノのコンポをつけました。
自転車界のインテルと呼ばれるほど、シマノのコンポ（変速ギア）は高いシェアを誇ります。特にセットで10万円以上の高級車では、シマノのどのコンポを選ぶか、という世界です。また低 手ごろなママチャリでも、きちんとした小売店はシマノ製のコンポを付けた完成車を推していることが多く、消費者への訴求ポイントになっています。
派手なので完成車やフレームに目が向きがちですが、そこでコンポに注力したシマノの経営判断はきわめてクレバーでした。稀代の名経営者だったと思います。ご冥福をお祈りします。グローバル展開を背景に3代目敬三社長が94年に掲げ、95年より4代目社長になり喜三さんが進めた"チームシマノ-We are Team Shimano"の理念はとても素敵で、勉強になりました。
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離れた今も一方的にチームシマノの一員として、よりよい社会のために自分の場所で励んでいます。敬三さんと喜三さんが掲げ進めたチームシマノは、現役社員や国内外関係会社内だけに適用されるに留まらないと思っています。
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来年３月に設立100周年も迎え、伝統や理念が息づく会社で短い間でしたが勤められたことはとても大きな経験と財産です。大変お世話になりました。
日経スペシャル 私の履歴書 ～シマノ現最高顧問・島野喜三
https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_bstvtokyo/program/detail/202001/23628_202001262230.html
著書 堺から世界へ 私の履歴書
https://www.lib-sakai.jp/licsxp-opac/WOpacMsgNewListToTifTilDetailAction.do?tilcod=1007000105339
