都知事選 投票率は55% 前回比4.73ポイント減
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55.00%の投票率は、過去の都知事選の投票率推移と照らし合わせて見ると、高くも低くもない程度。
前回、TV討論なども繰り返しやっており、割と盛り上がったような雰囲気で到達した投票率が59.73%だった。対照的に、今回は一都民としても選挙をやっているのかどうかもよく分からないような、全く盛り上がりが感じられない選挙だった。しかもコロナ禍の真っ最中であるだけに、下がり方を懸念する意見が多かった。結果、55%まで到達したことは、ちゃんと投票所に足を運んだ人が多かったということだろう。
こうして感染者が増える状況下でも、選挙は恙無く行えて、一定の投票率も出るということが分かったわけで、今秋にもと囁かれる衆院解散・総選挙にも更にリアリティが出てきそうだ。振り返ると(敬称略ですみません)
・小池百合子:前回より70万票増やして圧倒的勝利(得票率6割)
・宇都宮健児:前回の鳥越俊太郎(野党統一候補)より50万票少ない84万票で2位。じゃこの50万票ってどこいったのかというと次の人
・山本太郎:65万票で3位。宇都宮さんと山本さんの票を足すと150万票で、鳥越さんの概数に近いから、多分これが東京都の左派票の概数なんだろう。
・小野泰輔:61万票で4位。2017年参院選の音喜多駿(維新)が52万票だったので、東京都の維新票がおよそこのあたりなんだろう。
・桜井誠:前回より6万票増やして17万票で5位。かなり伸ばしている印象。
・前回2位だった増田寛也(自公推薦)の180万票はどこへ行ったのか。70万票は上記のとおり小池さんへ。また、東京都の令和2年6月の時点での有権者数は約1150万人なので、4%の投票率減(前回59%、今回55%)で、約50万票はなくなっている。残りの60万票がどこにいったのかでいうと、当然別の候補者(宇都宮さんはそこまでにしても、山本太郎、小野泰輔、桜井誠ら)に流れている。これが実は小池さん万全とは言えないのではないかとも思えるところ。有力な保守層対立候補がいないなかで、実はもっと取れても良かった。
・その他の注目点でいうと、あれだけここ数年話題になった立花孝志が1万5000票しか伸びていない点、色々話題だった後藤輝樹が5万票も減らしている点、七海ひろこさんが2~3万票前後で同じ程度の票数であるため幸福実現党の東京都の票はこの程度と思われる点、スーパークレイジー君こと西本誠が1万票を超えてきている点などだろうか。争点らしい争点もなく、コロナ禍、そして雨天という条件の中で、まずまずの投票率だったと言えるかも知れません。若い人の投票率がどうなったのか気になるところです。とりわけ大学1年生は突然の休校で高校の卒業式もできず、入学したのに大学にも行けず、アルバイトもままならず、とても苦しい立場に置かれています。高校3年生は、民間英語試験や記述式問題がドタキャンされ、コロナで授業も受けられず、大人たちの思いつきに振り回されてきました。彼ら彼女らがそうした不当な状況の克服と投票所に足を運ぶという行動とリンクするようになれば政治は変わると思うのですが。