【自治体の首長や議員に知ってほしい】 GIGAスクールとかやっても個人情報保護条例の壁で台無しになる?
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学校のICT化が進まない理由の1つが「個人情報保護条例の壁」。現場のやる気の問題だという精神論に終始するのではなく、こういった論点を一つひとつ解決することが重要。教育現場に寄り添ってお仕事されている稲田さんのブログ。参考になります。
GIGAスクールやオンライン授業・学習の壁として自治体の個人情報保護条例の「オンライン結合の禁止」条項の問題提起をされている記事で、とても分かりやすく書かれています。
「個人情報保護審議会」
・・・確かにその言葉聞くとお腹が痛くなる記憶しかないですね(笑)
自治体の個人情報保護条例は、個人情報の管理単位が取り扱う業務(事務)単位になっていて、同じ役所のなかでも原則共有が禁じられていたり、システム処理を始めるときやシステム同士をネットワークを繋ぐ時には審議会の意見を聞かなければならないなど、かなり厳しい制約が課されています。
最初の制定から10年以上が経過し、世の中はシステム処理やクラウドの利用が当たり前になり、時代に合わない部分も出てきているかと思います。
しかし、自治体は個別に条例で決めているので多数存在する(2000個問題と言われています)のと、緩める事に対する不安の声も多く、中々進んでいないといのが現状ではないでしょうか。
国が「条例は自治体で定めるものだから」と及び腰になっていると全く進まないと思います。規制を緩和するのであれば国による強力なイニシアティブが必要ではないでしょうか。子供に関する個人情報に関する議論は非常に難しい論点(自治体ごとに異なる)だと思います。一方で、以下の点がシステム上クリアできれば良いという話でもあるかと思います。
・個人情報が入ったシステムはインターネットには繋げるな
・クラウドには個人情報を入れるな
以上を達成して、目的である子供にとって価値のある環境の設計ができればいいので、今回のGIGAスクールの話を一度抜きに考えるとシステム側から設計を変えていく方が現実的ではないかと思います。