「コロナ後」の世界で、じつは「日本の製造業」が大復活しそうなワケ…！
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初めと最後しか製造業の話が出てこず、各方面の知識がふんだんにひけらかされている散らかった記事ですが、あちらで製造するのもリスクがあるので国内に持ってきてやらかしましょう、という話。
製造業の競争力の源泉が、物理的なコピー活動(量産安定性が競争力).からデジタルな設計情報に変わりつつあり量産技術がスポイルされつつある(不要になるとは思わないが)ところを無視して(敢えて？)、微細加工技術の優劣で今後が決まるような論旨と、だから日本の時代が来るという結論には同意しかねるが、製造技術や工程設計が日本のお家芸であり続けて欲しいし、そこでしか競争できなくなりつつあるのは事実かと。
同時に後は作れば良いだけ、とばかりにリアルな製造を軽視する企業群には対抗できるところはあるだろう。
しかし、それは概ね飛地の局地戦になるので、汎用性の高い技術か、ニッチ技術の多用途展開ができなければ徐々に衰退していくことは間違い無いだろう。特に、オペレーション効率化のみで技術的な改善をここ数年来行えていない会社は危険信号と思う。
ニーズを生み出す設計で競争力を、と考えていた時期もあるが、量産製造を前提とした製品的なイノベーションが進んでるのはアイリスオーヤマやダイソー、ニトリなど枯れた技術の転活用と試験・評価体制がうまい会社ばかりという感触が強い。製造生産技術的な革新は少なくなって来ているのではないか。
こう言うと、そうだ生産基盤の再構築だという話になることが多いのだが、正直なところ間に合う領域と会社はそれほど多くはなく、ここに投資するかどうかすら、経営判断になって来ていると感じる。この記事全体が筆者の希望？想像？ステレオタイプに基づいているような…
たしかにサプライチェーンのリージョナライズの議論はあるんだけど国内に製造業の仕事が帰ってくるからといってグローバル全体でのメーカーの売上が伸びるわけではないです。
国内の経済や労働市場にとって良いという意味なら理解するものの、日本国内のデマンドには限界があります。
海外売上比率をKPIとして掲げるメーカーも少なくない中、サプライベースの国内回帰がビジネスの成長に大きく関わる要因には見えません。
(サプライチェーンの最適化が利益を生み出し次の投資の原資を生むというのは大賛成です。)
また、日本のメーカーの品質問題は特に他の地域のメーカーと比べて特段少ないとも言えないと思います。
日本が一番という分野もあればそうでない分野もありますので市場を圧倒するほどの価値を日本だけが生み出しているとも思えません。
最終的には日本が量子コンピュータの技術を利用してメディカルデバイス系の製造業を独占していくという夢物語で終わっていてさすがに…
