この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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研究開発型のファブレス半導体メーカー。パチンコ・パチスロ機が主力市場で、グラフィックスLSIを中核製品に、LEDドライバLSI、メモリモジュール等を販売。緑屋電気が主要顧客。組み込み機器向けグラフィックスLSIやソフトウェアIP、ミドルウェア製品の販売拡大等により事業の多角化に取り組む。
業種
半導体(ファブレス)
時価総額
216 億円
業績
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ニューヨークの街角にあるようなオシャレな内装。フレンドリーな接客。そしてサラダの概念を覆すかのような、自分好みにオーダーできる主食としてのサラダ。「クリスプ・サラダワークス」は2017年のオープン以来、熱狂的なファンを増やしながら規模を拡大してきた。
さらに完全キャッシュレスの店舗を実現したり、外食産業一般で利用可能なシステムの販売をしたりと、「飲食×テクノロジー」の領域にもチャレンジしている。
そのクリスプ・サラダワークスの社長が宮野浩史氏だ。情熱と行動力で飲食の世界を広げる宮野氏の「仕事の哲学」をお届けする。(全7回)
■第1回 サラダの既成概念を変えた男の破天荒な人生
■第2回 ロサンゼルスで天津甘栗を販売して大成功
■第3回 タリーズ松田公太社長に自分を売り込む
■第4回 タリーズの緑茶カフェ責任者になって悪戦苦闘
■第5回 ブリトー専門店が熱狂的なファンをつくれた理由
■第6回 なぜサラダだけの店を作ったのか?
■第7回 外食産業に100年に1度のチャンスがやってきた
起きてしまった変化を後ろ向きに捉えて踏ん張るのでは無く、
これまで固定されていた構造がブレイクされる、
故にチャンスがあると前向きに捉えてドライブする、、
これはコロナ禍のみならず、
あらゆる局面に相似形として当てはめられる良い思考回路だと思います。
>今まで二十何兆円ある飲食市場においては、各業態の占める割合が固定されていました。
たとえば焼き肉屋さんは何兆円、ハンバーガー店は何兆円、バーが何兆円、人はこういう動きをして、東京で夜の売り上げはこのくらいというように、みんな取り分が決まっていた。
それが今回のコロナで全部ぶっ壊れて、感覚で言うと半分くらいの十何兆円が地面に落っこちている。
今、外食はかつてないほど売り上げが落ちているでしょう。その落ちた分はどこにいったのか。それは違う食べ物を買っているだけです。
それはスーパーなのか、ウーバーイーツなのか、宅配なのかわからないけれど、「コロナで外出できないから、最近は1日1食なんですよね」なんていう人はいない。
焼き鳥の鳥幸グループの社長が、自宅でできる焼き鳥マシーンの販売を始めたり、出前館が一気にセントラルキッチンを強化したり、有名シェフがチーズケーキを売り出したりと、まわりの外食界隈の知人たちもとても動きが早かったりします。
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外食はかつてないほど売り上げが落ちているでしょう。その落ちた分はどこにいったのか。それは違う食べ物を買っているだけです。
確かにそうですね。人は必ず何かを食べて生きている。コロナで消費が消えたのではなく、別の何かに移ったのだと思います。それを見つけて素早く対応した会社が生き残っていくのでしょう。
普通の飲食店だったら、コロナで小さくなったパイを奪い合うことを考えがち。
宮野氏は落ちた売上を拾いに行こうというスタンス。
店舗展開も都心のオフィス街が中心。
意識高い系のオフィスワーカーなどが来ることを想定して、ヘルシー路線は上手くマッチしてるんでしょうね。
客単価も高いので、経営も軌道に載せやすいと思います。
ただ、客単価の高さを吸収できる立地は限られてるので、300店舗、1000店舗といった大規模展開には不向きだと思います。
美味しくて満腹感もありそして健康的なチョップドサラダ。もっと爆発的人気になっても何ら不思議ではない。