ペッパーランチ売却へ 「いきなり!」再建急ぐ
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コロナ前からカウントダウン状態でしたから、会社としてなんらかの策を打たなけれはいけない事は明白でした。
しかしながら、社名=本業の事業を売る決断には、かなり驚かされました。
譲渡先が、従来からの支援企業ではなくファンドに決定したことからも、今後の経営ビジョンについての疑問を個人的には感じます。これから「いきなりステーキ」は、大きな挑戦に向き合うことになるとこのニュースからも思います。価値とは何か、事業とは何か、理念とは何か、そういう原理的な問いを、具体的な日々のビジネスの中で問われる本当の戦いが始まろうとしているのだと思います。
先日、カンブリア宮殿で、すかいらーく創業者の横川さんと、いきなりステーキを経営する一瀬さんの対談があり、大変興味深く観ました。
( https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_197987/ )
あまりの面白さに、こんなものを自分でもnoteに書いたのですが( https://note.com/motokazuudagawa/n/n1e785884df33 )、一瀬さんは決して傲慢な人ではないと感じました。
ただし、彼の視野には写っていないものもあります。もちろん、全てを見通すということは、何も見えないことを意味すると思いますので、写っていないものがあるのは良いことです。それがその事業の味わい、特徴を作り出すからです。
しかし、写っていないものをどのように見ようとし、それを事業に反映するか、そこがこれから本当に問われます。
厚切りステーキというジャンルを日本で確立したことの意義は大きいと思いますが、これがいかなる意味を持っているのか、退路を絶って、その再発見の旅が始まるのだなとおもいました。オーナー企業らしく、成長(拡大)期に強さを発揮したペッパーフードサービス。
いきなり!ステーキはちょっとムリが祟りましたよね。おそらくガバナンスが効いていないんだろうな~と匂わせるオーナー企業ならではの弱さが露呈した印象です。
でも、シンドくなったときはまずは資産を売却してキャッシュに変えるのが守りの戦略の鉄則。これが従来の日本企業にはなかなかできない芸当でした。
そういう意味で、祖業の売却というメスの入れ方は、思い切ったなぁというポジティブな印象です。
さて、いきなり!ステーキをどうやって再建するのでしょうか。最初は「ありがたみ」があって通ったものですが、これだけ増えると、ありがたみをまったく感じないんですよね。
一度傷ついたブランド・ロイヤルティって戻すのが大変。
でも、まだ財布の中にプラチナーカードを忍ばせているくらいの隠れファンな私は応援しています♪