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第2回はニューヨークでの金融時代の話と、情報の非対称性の話です。ニューヨークでは貴重な経験をさせてもらいました。第3回でも出てきますが、優秀な先輩方に恵まれたと同時に、その先輩方の危機感を知るわけです。当時は中国の勢いが増し、日本の存在感はどんどん縮小する時代でした。また、リーマンショックの際には、ベア・スターンズ、メリルリンチ、リーマンブラザーズなどが倒れ、GSも破綻の危機、モルガン・スタンレーも危機的な状況との報道でした。GSにはバフェットが、モルガン・スタンレーには邦銀が出資するかもしれないという話が出たときには、緊迫感が漂っていました。

この混乱の中、メディアの報道で考えさせられたことは、「一次情報を持っている人に聞くべき」ということです。相場の動向なども記者の方から問い合わせが来るわけですが、10伝えても3ぐらいしか伝わらない。記者の方は他のトピックを追っていることもあって日々、生の取引を追えているわけではないですから。そして紙面に出るのは3のうち、1ぐらいです(理由は本日の第2回に書きました)。それで同じ情報収集するならば、なるべく一次情報を知っている人に確認も兼ねて聞いたほうがいいと心がけるようになりました。ベンチャー関連の報道にも通じるところがあります。

リーマンショックの結果として、保守的な運用をしていた日本の銀行はポートフォリオがそこまで傷まずモルガン・スタンレーへの出資をするという展開になったのはある意味で幸運だったと思います。今回の新型コロナでも、日本は今のところ、米国に比べれば相対的に死亡者数は少ない状態です。しかし、「デジタルでビジネスをする」というところでは後れをとっていることもあり、世界的な緩和策の結果、株価としては逆に日本よりも米国が伸びるという結果になってしまいました。この新型コロナはあと何カ月続くかわかりませんし、今からでも遅くないのでデジタルでビジネスをすることを進めなければなりません。
「失敗から目をそらさないように」ということは簡単ですが難しいことです。失敗をすることを含め、「せざるをえない」環境に身を置くことの大切さを改めて感じます。
DNX Venturesのインダストリー パートナー、山本康正氏の連載第2回です。
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京大、東大、ハーバード、三菱東京UFJ銀行、ニューヨーク、グーグル、シリコンバレー、ベンチャーキャピタル……。DNX Venturesのインダストリー パートナー、山本康正氏の略歴には多様なキーワードが並ぶ。

しかし、その軌跡に目を凝らすと、単なるエリートとは違う「意志」が透けて見えるはずだ。その意志とは、「理系と文系」「民間と政府」「日本とシリコンバレー」など異なる分野の架け橋になりたい、というもの。異なる分野をつなぐには、広く、かつ深い知識を学ばねばならない。

キャリアを進めるたびに未知の世界へ飛び込んでいく山本氏の軌跡を追いつつ、働くうえで大事にしている「仕事の哲学」を聞いた。(全7回)

■第1回 最新テクノロジーの知識がなければもう成長できない
■第2回 何をするにも「お金」の勉強をしないと話にならない
■第3回 先を読み、「10年後」を考えて動く
■第4回 いい情報はオープンではない。自分から取りに行け
■第5回 人間は環境の動物。自分が伸びる場所に身を置こう
■第6回 シリコンバレーのVCは日本企業をどう見ているか
■第7回 これから勉強すべき「4つの知識」
この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。