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ロート、コロナに再生医療の治験 8月から、幹細胞を投与

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    Stanford大学 博士研究員(免疫学)

    ロート製薬は2013年に再生医療研究企画部を設立し、幹細胞研究に取り組んできています。プレスリリースを読むと組織を直接修復するというよりは、サイトカインストームを抑える効果を期待していると思います。試験管内のレベルで、自然免疫細胞による炎症の誘導を抑えるデータは取得済みのようです。過去の報告から、この細胞が炎症を抑制する物質を産生する性質があることは確かに報告があります。こちらの製剤は非代償性肝硬変に対する治験を実施してきたということで、静脈内投与に対する安全性に関するデータの蓄積があるとのこと。

    この製剤に使われているのは他家間葉系幹細胞と呼ばれる物です。他家とは他人由来のという意味です。間葉系幹細胞は脂肪・歯髄・骨髄から採取できることから倫理的問題が少なく、骨・軟骨・脂肪をはじめとした多様な細胞に分化することができます。幹細胞分離の手技がシンプルであることから、製剤としての使用に注目が集まっています。ロート製薬では脂肪由来の幹細胞を使用しています。

    専門的な話ですが、幹細胞という名前を呈するものの、科学研究における幹細胞の定義を満たしているか未だ不明な部分があり、間葉系間質細胞と呼ばれることもあります。人間への投与の場合、投与した細胞自体が分化して傷ついた部分を埋め合わせるか証明することは困難です。他家であることからも免疫拒絶で最終的にはなくなる場合も想定でき、投与した細胞が生きている内に産生する何らかの物質の方に効果があると考えた方がmake senseに思います。https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/0623_01/


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    紹介されている治療は、レムデジビルやアビガンなどの治療薬とは主旨が異なるものだと思います。

    レムデジビルなどが、ウイルス自体の増殖を抑えるのとは異なり、幹細胞治療には、ウイルス自体への効果は期待できず、炎症を抑える効果や、ウイルスによって傷を負った肺を修復し、後遺症を軽減する効果が期待されます。

    ただし、計画されている6人の臨床試験では、残念ながら有効性の評価はできないと考えられます。有効性の評価には、あくまで、ランダム化比較試験が必要とされます。


  • ユーザベース SPEEDAアナリスト

    こちらは、リリース(①)を見ると、コロナ自体ではなくそれに伴って起こるサイトカインストームへの治療薬としての治験に見える。

    個人的にはロート製薬、というのが正直意外。
    ロート製薬はドラッグストアなどで売られているOTC医薬品(処方箋が要らない医薬品)が中心。売上の6割超がスキンケア、2割がアイケア(②)。細かく追っていない会社だがそんなに新薬のイメージが強い会社ではない。
    今回発表したものは、2年前に塩野義とライセンス契約を対象にした肝硬変を対象としたADR-001というもの(③)。

    https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/0623_01/
    https://www.rohto.co.jp/ir/investors/3minutes/
    https://www.rohto.co.jp/-/media/cojp/news/whatsnew/2018/20180913.pdf


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