アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと
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マーケティングにも歌にも通じる話。この想像力の幅広さと深さと、技術力の掛け合わせで結果が決まる。
50年後の木は成長できているとは限らない。何になっているか?薪になっているかも、家になっているかも…アイディアを考えるときは、その想像が闇雲にではなく、この細い木だからこう成る可能性がある、とか、この枝振りだからこうなってもおかしくない、という論拠のある想像である必要がある。
その上でスキルがないとそれを他者に伝わるように形にすることができない。両方のバランスがいつも問われる。どの世界でも同じだと思います。
結局、そのスキルを使って何をなしうるか、何を伝えられるか、自分のオリジナルは何か、だと思います。というか、その道に進もうとする人であれば全員「うまい」「できる」レベルはクリアしているはずなので、その先どう考えるかが大事ですね。
ただし、ここで勘違いしていただきたくないのは冒頭に述べたように、みんな最低限のスキルを身に着けていることが前提、となっています。自分のオリジナリティを発揮するためには、基礎はしっかりしている必要はあります。基礎がおろそかになっていると、その上に何を積み上げても簡単に崩れます。創造が主目的である工学研究者も同じですねぇ ただ (アートもそうだと思いますが)、単に新しいか、最低限必要な basic skills (=知識) が多く、その結果希少価値がある分野ほど 、運がよければ skill だけで5ー6年、余韻を入れれば10年位は何とかなっちゃうことも、実は多いんですよ しかしそれだけでは、15ー20年トップクオリティ (quantity でも popularity でもなく) の維持はできませんねぇ
まあ、一般的には10年位やれれば十分、その先は一部のヘンタイな方々の領域、という見方もありますが
「Creativity only shines on top of basic skills」