入試問題の範囲、縮小を要請 文科省が全国の大学に

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伊藤和行
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 今年度行う大学入試について、文部科学省は19日、日程や内容を示した実施要項を全国の大学や教育委員会などに通知した。コロナ禍で学習に遅れが出た生徒らへの配慮として、個別試験を行う大学に対し出題範囲を例年より絞るよう要請。来年1月の大学入学共通テストは二つの日程に加え、新たに特例追試を設け、「3段構え」をとることにした。

 文科省が19日公表した「大学入学者選抜実施要項」によると、各大学が行う個別試験は、予定通り来年2月1日からとする日程を設定。ただし、受験生が新型コロナウイルスに感染した場合に備え、全大学に追試の設定か、別日程の受験への振り替えのいずれかを実施するよう求めた。

 コロナ禍で長期休校し学習が遅れた受験生のため、個別試験の出題範囲を配慮することも要請。具体的には、高校3年で学ぶことが多い数学Ⅲや物理、日本史B、政治・経済などの各科目で、学びきれなかった範囲を避けられるよう選択問題を設けることや、学習指導要領を超える「発展的な学習内容」は出題しないことなどを求めた。

 さらに、大学が共通テストで…

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