「敵基地攻撃能力」保有なら攻勢的専守防衛への転換 首相の検討表明
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「撃てば自分がたたかれると思わせる能力の保有を念頭にした発言だろう」とすると、これは発射前にミサイルを破壊することでミサイル攻撃を無駄だと悟らせる(拒否的抑止力)のではなく、ミサイル攻撃を行えば耐え難い報復が返ってくるようにすることで攻撃を手控えさせる戦略(懲罰的抑止力)でしょう。
北朝鮮の弾道ミサイルは基本的に全て移動式ですから、記事中にもあるようにそれを発射前に叩くのは非常に難しい筈で、現実的には懲罰的抑止力を目指さざるを得ないでしょう。
それが日本の防衛戦略だというならいいと思うのですが、それには政府から国民へのきちんとした説明が必要ではないでしょうか。敵基地攻撃能力(拒否的抑止)なのだという説明で報復能力(懲罰的抑止)の能力を持とうとするならば不誠実だと思います。攻撃させないために、あえて攻撃用の武器を持つということです。
たとえば、泥棒が空き巣に入れる家をさがしていて、a.一応セコムには入っているけど、玄関のドアを開けっぱなしで入口に100万円置いてある家と、b.セコムでセキュリティを固め、今にも噛みつきそうな番犬がいて金庫に100万円入っている家だと、どちらが入りやすいですか、ということですね。
今の日本はa.の状態なので、b.の噛みつきそうな番犬を用意しましょうよということです。セコムは時間差でやってくるので、盗まれたら終わりです。日米安保も同様に日本が攻撃されたらアメリカがもしかしたら助けてくれるかもという感じです。
自分の家は自分で守る必要があるのかもしれませんね。