JOLED、中国TCL傘下のパネルメーカーと資本業務提携--テレビ向け大型有機ELディスプレイ開発へ
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注目のコメント
JOLEDが先行していたけど、華星光電もJOLED印刷方式の開発をしている。SIDで開発品の展示もしていた。華星光電には明確な理由がありそう。
JOLEDの事業戦略で、大型TV向けはライセンスによる収入を得るとあるので、予定通りの展開でしょうか。
『インクジェット印刷で作る有機ELディスプレー、中国2社が競演 | 日経クロステック(xTECH) -』
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/event/18/00060/00007/
『JOLEDの事業戦略が次の段階へ、大型テレビ向けに印刷方式有機ELの技術を供与 - MONOist(モノイスト) -』
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1808/24/news049.htmlJOLEDの印刷方式有機ELについては2019/11の日経記事が正確なように思いますし私も同意見です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52697850X21C19A1TJ1000/
主要部分を引用すると、
「19年3月期の売上高は14億円にすぎない。研究開発費などのコストが先行し、最終損益は259億円の赤字だった。量産ラインの稼働でようやく事業が本格化する。」
「製品の品質もまだ評価が定まっていない。米調査会社DSCCの田村喜男アジア代表は印刷方式で作った有機ELパネルについて「画面の明るさと寿命の両立が課題だ」と指摘する。有機ELは液晶に比べ色の鮮やかさやパネルの形状を変えやすいメリットがある一方、製品寿命などに課題が残る。特に印刷方式は蒸着方式に比べ弱点が出やすいという。」
実際の製品に適用した例はEIZOのモニタの記事が詳しいです。
https://www.eizo.co.jp/products/em/nova/sp/
特に重要な点は21モニタで35万円、ピーク輝度330cd/m2となっています。
同サイズでTVを考えると価格は一桁下げて、輝度は3倍にしないといけない(今液晶TVのピーク輝度は1000cd/m2くらいが普通です)。いかに大変かわかると思います。2015年発足以来、年間100-200億円のキャッシュアウトでこれは売上がほとんどない今資本食いつぶし型。よってINCJ、デンソウ、CSOTと資本注入。さていつまでこれが続けられるか?。