【舞台裏】未来のコンビニは、タワーマンションにできる
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amazon goのサービスを日本向けに上手くカスタマイズした事例とそのこれからについて書かれた記事。
amazon goはセンサやカメラなどの機器に初期投資1億くらいかかる。これを日本の店舗でいきなり導入するのは厳しい。
しかしamazon goが日本に来るのも時間の問題。
ローソンが小規模で実現できるamazon goと似たようなサービスを作る。アメリカのスタートアップ企業と共同で小型の無人店舗をオフィスビルに開業。会計を必要としない小売システムはお昼時などの混雑時にストレスになる行列がない。
もともと同スタートアップ企業zippinはB2Cのシステムを作っていた。冷蔵庫にカメラを設置し、卵や牛乳等が無くなったのを検知してECサイトで注文してくれるというもの。しかし、このカメラに投資する消費者は少なかった。
そこでB2Bのプロジェクトを開始。アメリカでは行列に1時間並ぶこともあり、行列にうんざりして別店舗で買う顧客もおり、購入機会を逃していた。これらを上手く解決するのがamazon goのような自動精算システムである。
ファミマにあるセルフレジも悪くはないが、結局会計が必要になる。ローソンは会計すらも無くし、人件費の削減と行列の解消を実現するシステムを導入。
将来的には各オフィスビルや登り下りが面倒なタワマン内に設置する方針
注目のコメント
アマゾン出身の起業家が、アマゾンと戦うためのスタートアップを作る。そのテクノロジーが、日本の小売業界を面白くしそうだというお話を書きました。
Zippin創業者のクリシュナは1999年、かつてジェフ・ベゾスが働いていたDEショーという金融会社の入社面接時に、優秀な人がどんどん、ベゾスを追いかけて転職してゆくことに気付いたそうです。そこで自分も、アマゾンで働くようになったと。
そんな彼が作っている無人店舗のソリューションをつかって、日本のコンビニエンスストアが、面白い実験をいろいろと進めています。冒頭に紹介したのはあ、AmazonGoならぬ、タワーマンション内につくる「タワマンGo」。小売業界をじょじょに、しかし確実に変えてゆく取り組みをご一読ください。タワーマンションコンビニはソリューションや実用化の1つの手段で、無人コンビニやスマートコンビニがどう普及するか、という視点で記事を見た方が良いと思いました。
記事内にもありますが、構想を実現させるための店舗あたりの初期投資の重さと回収期間がボトルネックになりますし、UXを高めようと思えば回収にさらに時間がかかることで普及が難しかったのは中国の無人コンビニブームで検証されています。
一方で、ゆくゆくは投資額が下がったり、マネタイズのチャネルが拡大することでスマートコンビニの一般化が進んでいく時代に突入すると思います。
個人的にはタワーマンション在住でも、外出明けから帰る際に1階のコンビニで買えば良いと思いますし、自宅にいる際はUBER EATSのように配達された方がユーザビリティが高いのではとも思います。
いずれにせよ、中国の便利蜂がDXによるスマートコンビニで破壊的成長を遂げているので、日本でも独自的な広がりに期待したいと思います。レジ待ちのストレスは高い。コロンビア大学の調査では、レジ列が10人から15人になると購買率で30%マイナスに。ひどい場合は70%もマイナスになることがわかりました。レジ待ちなしのコンビニは有効です。
中国やオランダ、英国でもキャッシャーレスのコンビニが登場しています。設備投資はAmazon Goより少なく設営期間は6週間という短期間。
顧客のストレスを抑え、人件費も抑えるという店舗づくりが増えそうです。