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人件費でほぼ消えて、研究設備投資には全然足りなそう。
欧米・中国は桁が1つ違いますね。
7年後、予算を出した人材がどの様に育っていったかの評価もぜひ追って見てみたいところ。たとえば、JST・CRESTという予算制度は、まだiPS細胞の作成に成功していなかった山中先生に大型予算をつけ、結果成功に導いたことを大いに誇りにしています。ただし、未知の課題に取り組むのが研究なので、全員が成功する保証はありません。成功しなかったことを責めるのは正しくありません。
募集要項をみると、「以下①~④の独立に関する条件を満たすこと、又は原則フェーズ 1(3 年間)の間に満たすこと」となっているのでポスドクなどは基本対象にしておらず、すでにテニュアトラックにいるか、テニュアを持っている、もしくは研究室を持つ立場にある若手というより中堅研究者を狙っている印象を受けます。それとも、「3年後までに」とあるから、「いま大学のポジションに応募しています」という人もOKなのかな・・・?
① 自己の研究に係る論文について、責任著者の立場にあること
② 大学院生等の指導に責任を持つこと、又は持つ立場にあること
③ 研究グループを組織して研究を行う場合は、そのグループの責任者であること
④ 研究室を持つこと
「与えるだけ与えて、サボる研究者がでてきたら?」とご心配もあろうかと思いますが、フェーズ 1(3 年間)、フェーズ 2(4 年間)に分かれており、中間評価が入ります。
それにしても、最近はこの制度に限らず、JSTのACT-Xやさきがけを始め、若手支援の予算が充実しているなと感じます。こういうのって自分が対象にならなくなった途端、環境が良くなったように見えるのが不思議です。
創発的研究支援事業 2020年度募集要項
https://www.jst.go.jp/souhatsu/document/call2020.pdf
「絶対落ちたなと思った」 山中教授をiPS細胞に導いた人生最大の面接
https://logmi.jp/business/articles/123223
ノーベル賞研究支えた20年、自前の研究者持たない“JST”という存在
https://newswitch.jp/p/6689
研究者が自由な発想で応募できる国の競争的研究資金には科学研究費補助金(科研費)もありますが、若手研究者枠は通常2〜4年。となると、次の研究資金を確保するためにも、研究者はその期間に着実に成果を出せるテーマを選びがちになる。つまり、本当に思い切った挑戦はしにくいのです。
ただ、博士号を取得して原則15年以下、とあるので、世間一般でイメージされる「若手」よりも幅広い年齢が対象ですね。
また、真に独創的な研究はどこから芽を出すかわかりません。毎年30%を下回っている科研費の採択率を上げていくことも大事だと思います。
https://www.nsf.gov/funding/pgm_summ.jsp?pims_id=503214
ただ、メリケンのトップスクールではこれ取らないとtenureちょっとアセル感じなので、記事のはもう少し希少価値あるのかもですねぇ
あ、メリケンのコレは (確か今は) tenure-track assistant prof になって5年以内の方々が対象、グラント期間5年で総額$500Kですねぇ ワタシの頃は (確か) 35才まで、という条件だったのですが、後に実年齢ではなく、職業年齢に変わりましたねぇ
創発的研究支援事業
https://www.jst.go.jp/souhatsu/call/index.html
2020年度募集要項
https://www.jst.go.jp/souhatsu/document/call2020.pdf
こんな流れが出来ないかな。