2次補正、批判抱え成立 コロナ対策、適正執行課題
コメント
注目のコメント
25兆5,655億円の補正予算と併せて約58兆円、GDPの1割を超える支出が政府の借金を原資に固まったわけですね。新型コロナウイルスで再び強まったデフレ圧力が働いて、日銀が金利の抑制を続ける限り、問題が表面化する可能性は小さいですが、何らかの原因で将来インフレ圧力が強まった時、1000兆円を超える国債を抱えるに至った政府と、640兆円の資産と430兆円の当座預金(市中銀行への負債)を抱えるに至った日本銀行に、金利を上げて対応する余地は殆ど無くなったように感じます。最近信奉者が多いMMTが示唆する通り、その時は増税で対応するしかないのかも。
経済の基盤が新型コロナウイルスによって破壊されることのないよう財政的に手を打たざるを得ないのは衆目の一致するところです。しかし、その結果、我が国が抱えるリスクと何らかの形で将来の国民が負う負担が増したことは間違いないところでしょう。問題を表面化させないためには、インフレ圧力と金利上昇が悪性のインフレを招くことがないよう、我が国の潜在成長率を地道に上げて行くしかないように思います。10兆円もの予備費を含む派手な支出を打ち出す一方、将来のリスクを避ける手立てが議論された様子が全く見えないところが気掛かりです。今回の成立で、新たな支援策が加わります。困窮者にすぐに行き渡るよう、そして、窓口の混乱に拍車がかかることのないようにしてほしいと思います。コロナ危機は事業主に問題はなく、救えなければ、政治は意味をなしません。