FRB、現行ペースの債券購入継続を明言 22年までの金利維持予想
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米実質GDP見通しは、今年マイナス6.5%。でも来年はプラス5.0%への大幅反転とされているのでいいとして、問題はやはり失業率です。
今年末が9.3%で来年もまだ6.5%と、12月末予想の倍近いレベルに留まるという予想になっています。社会問題化する可能性が高く、今後のFOMCでも、当面は物価以上に意識されそう。
今回は実施されませんでしたが、年内に、YCC (イールドカーブコントロール=長期金利も含めた金利管理)が導入される可能性も高まり、ドル円は円高ドル安に一気に振れています。
07:40時点で、1か月ぶりに107円を切りました。現行ペースとありますが、金利急騰を経てもNYFEDから公表される週次スケジュールは毎週漸減しており、今週時点で40億ドル/日まで落ちている経緯があります。つまり、「十分ペースを落とした」現行ペースです。もっともそれが良い・悪いという話ではなく、既に7兆ドルを突破したBSサイズに鑑みれば、量のブレーキはかかっても不思議ではなく、既に示唆されているYCCへのシフトも当然、テーブルに乗ってくるという流れです。ここまでの流れはマイナス金利を挟んでいない点を除けば、日銀と同じです。
今回YCCに踏む込まずとも、強力なフォワードガイダンス表明となりました。
FRBはこうした純粋な金融政策にとどまらず、民間金融すっ飛ばして事業会社に直接的な資金繰り支援策も大胆にやってますから、最も先鋭的な中央銀行といえるでしょう。