新型コロナ、最も感染力が強いのは発症時か WHOが指摘
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このことはすでに4月15日のnatureに報告されていますね。
https://www.nature.com/articles/s41591-020-0869-5
そして、忽那先生が先日、詳しく解説されています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200607-00182203/
▶インフルエンザは、発症直前からもウイルスを排出してはいるが、感染性のピークは発症から1日後
▶SARSは、発症から10日後に感染性のピーク
▶新型コロナウイルス感染症では、発症前に感染性のピーク
ということですね。
発症前にも感染リスクがあることから、WHOからの推奨もようやく『流行地域ではマスク着用』にかわったのですから。
その流れの一環のように思います。新型コロナウイルスのウイルス量は、症状が出始める2-3日前から急速に増加し、発症直前にピークを迎え、その後発症から1週間で徐々に減っていくことが知られています。また、主要な感染経路が飛沫感染であるため、咳やくしゃみの発症時に感染が最も広がりやすくなります。
発症前の方がウイルスが多いというのは矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「症状」というのは多くの場合、身体の免疫反応が働いた結果として起こるので、症状が出た時にはしっかりと免疫が働いてウイルスを駆逐しはじめ、ウイルスは減り始めるのです。
なお、無症状者で、発症後1週間を過ぎてもPCR検査が陽性となることがありますが、すでに失活したウイルスのRNAを捉えているだけで感染力はすでに失われていることも知られており、感染力はPCR検査の陽性、陰性にかかわらず、あくまで発症から7-8日目までしか見られないことも知られています。
このように、時間の意識というのは感染防御の上でとても大切です。特に「ひきはじめ」は人にうつす可能性大と考えて行動する、逆に感染後2週間も経過した方からうつる可能性はほとんどないと言ってよく外出も安全であるといった理解が重要になります。新型コロナウイルス感染症の初期症状が現れる時期にウイルスの感染力が最も強いことが、ドイツと米国による研究の暫定結果で示されたと述べた。
まさしく、ステルスウィルス。