【50人に直撃】なぜ、私たちは「抗議」することを決めたのか
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多くの方々から頂いたコメントとこの記事の内容をより多くの日本の読者にシェアしてもらえるために今、この記事を編集部と相談し、無料公開することに致しました。
この「50人の現地の声」と同時に今アメリカのメディアでも注目されている人種問題と警察の歴史的背景を分かりやすく解説したインフォグラフィックス(https://newspicks.com/news/4969834)と合わせてご覧頂くとより現状況が把握出来ます。
***元のコメント***
警察の手によってアメリカで残虐に黒人が殺されると言う出来事は今に始まったことではありません。これに怒ったデモ抗議が繰り広げられることも決して今回が初めてではありません。
では、何故ジョージ・フロイドの死から2週間以上経った今、全米に広がった今回のデモが今までのものとは全く違うのか?
それはテレビの映像やニュースの記事だけでは伝えきれない部分があります。肌の色や経済力、政治思想関係なしに今回のデモ抗議は老若男女が参加し、日が経つにつれ、より大きくなってきています。
さらには具体的に変化を求め、アメリカの警察組織を抜本的に変える意見も日々強さを増しているのです。
このパワーの根源は何なのでしょうか?
普段ニュースでは把握できない、その実態を追求するために50人の参加者に直接、経験談や彼らの達成しようとしている目標を聴いてみました。各地の抗議行動の参加者についての調査は、始まったばかりで、大規模な社会調査がいくつものグループによって行われている最中でしょう。
まだサンプル数が少ないですが、以下の調査だと、はっきりしているのは、
・参加者はほぼ全員、積極的にトランプ大統領不支持である
・東海岸や西海岸の大都市では、参加者の6割程度は白人である
といったことです。
https://www.businessinsider.com/new-study-george-floyd-protests-overwhelming-support-biden-2020-6
間近に迫っている大統領選挙を意識した行動としては、反トランプ派で、前回の選挙結果を不満に思っている層が中心といえるでしょう。トランプ大統領支持派は、ほぼ抗議行動には参加していないと考えられます。積極的に世論をつくろうとしているのも、積極的なトランプ支持者もトランプ反対派も、大部分は白人であるということです。
もちろん、抗議行動は選挙結果を左右してこそ意味があるといえるし、反トランプ派は、この機会にできるだけ、浮動票をバイデン候補に投票するように動かしたいでしょう。
世論調査は、若年層を中心に、抗議行動に好意的な傾向を見せています。ただ、人種という共同体への分配の問題は、実際の利権配分の話になると、複雑な反応が起きます。「白人として特権を享受してきたことに罪悪感を感じる」といったことを心から思う白人がどれだけいるのか、そのためには自分たちの学校や住宅のための予算が削られてもいいのか、という段になると、投票行動を変えてもらうのは容易なことではありません。
https://www.washingtonpost.com/politics/2020/06/05/floyd-protests-will-likely-change-public-attitudes-about-race-policing-heres-why/やばい読んでたら涙がでてきた。永久保存版の記事。永遠にNPトップに掲げて欲しいくらい。武藤さん、森川さん、ありがとうございます!!
今回の一連の件で、アメリカの醜いところ、美しいところ、弱み、強み、狂った面と自浄作用、すべてを一度にみた気がする。
全て見た上で、僕はまだアメリカに希望を感じる。それはこの50人のような人がいるから。