「アークランドサカモト」が「LIXILビバ」買収で調整へ
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ホームセンターは、そもそも一般小売店がABC分析などを駆使しで売上効率を重視する過程で、一般小売店で扱わなくなった農機具や工具を集めて比較的地方の農村部で発達してきた小売業態。地価が安いことから、広大な土地に平屋で売場効率の悪い商品を扱っても利益が出るからだ。そこから、ガーデニングのブームとともに花や庭のエクステリア商品を扱い、DIY商品や一般家庭用商品と品揃えを拡大してきた。
Eコマースが出現して最も打撃を被るのは、日本ではまずホームセンターだろうと思ったのは、比較的重いかさばる商品を取り扱っていることが一般小売店との差別化であったが、これを買って持って帰る不便さをECが解決するようになったからだ。
食品の分野でホームセンターでの売上構成比が圧倒的に高いのは、ペットフード。特にドッグフードはかさばるし重い。だから、ECの売上が圧倒的にこの数年伸びてホームセンターの売上を侵食している。小売業の進化も、顧客の問題解決で全て説明できる。ホームセンターの集約と寡占化は、コロナとは無関係にこれからも進むだろう。時価総額的に見るとLIXILビバが1120億円、アークランドサカモトが500億円で小が大をのむ形。売り手側は小売を切り出し製造強化に納得感。
個人的に面白いのは、DCMやコーナン商事などではなくアークランドサカモトが買い手であること。アークランド自体はかつやを運営するアークランドサービスと親子上場しておりおそらく親子切り離しの上、株主還元を求められているのではないかと推察しますが、それに対してまずは始業のホームセンターで規模をとりにきたところに心意気をみました。アークランドサカモトが時価総額ベースでは約倍のLIXILビバの買収観測。かつやを展開するアークランドサービスHDの55%を保有する親会社のアークランドサカモトは、ここ数年時価総額で親子の逆転が生じています。
アークランドの資金調達や親子上場の資本政策が気になります。