日銀、企業支援100兆円に=中小資金繰り策を拡大―コロナ対応で政府と協調
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現場の人間です。「実質無利息無担保融資を行っている金融機関」これは信用保証協会付融資のことだと思いますが、先日の記事で「金融庁、プロパー融資の残高が伸びていない金融機関に検査入る」と言った記事がありました。日銀と金融庁の温度差がありすぎませんか?
「協会付はリスクをとっていないからダメ、プロパーはリスクをとっているからいい」みたいな見方をされる記事が散見されますが、この状況のリスクは「中小企業に資金が回らないこと、資金提供まで時間がかかること」だと思います。まして、「実質無利息無担保(経営者保証は担保するが)」であれば誰でも飛びつくと思います。プロパー融資であればそれなりの金利をいただきますからね。
そう言った中でこういった状況で信用保証協会付融資を伸ばすことは「中小企業に資金が回らなくなる、もしくは資金提供まで時間がかかる」と言ったリスクを回避するための善策だと思います。
注目のコメント
政府の信用保証制度と連動して「日銀が金利0%で資金供給するとともに、利用実績に応じて金融機関が日銀に預け入れる当座預金に0.1%の金利を付与」となれば、銀行は与信リスクを殆ど負うことなく都道府県等からの補助分と0.1%の金利とを受け取れるわけで、マイナス金利政策で収益が圧迫されるなか、大いに魅力のある「奨励金」でしょう。信用保証をつけない中小企業向け融資についても一定範囲で適用されるはずなので、これだけのインセンティブがあれば、敢えてリスクを取って返済能力の怪しい先に貸し込む銀行等も出て来そう。銀行の融資姿勢が必要以上に緩んで、新型コロナウイルス禍が去ったのち、信用保証機関と銀行に積みあがった不良債権の山が我が国の成長の足を引っ張ることのないよう、適正な運用が行われることを念じます。
これは金融機関の貸出インセンティブにつながりそう。中小向けに資本性のある資金供給をとの声もありますが、どう回収&選別するのか気になっていました。現実感のある施策にも。もちろん、私は現場の人間でないので、現場の方の意見からも勉強させて頂けるとうれしいです
>> 日銀が金利0%で資金供給するとともに、利用実績に応じて金融機関が日銀に預け入れる当座預金に0.1%の金利を付与。金融機関に事実上の「奨励金」を与えることで貸し出し増加を促す。