ファイザーの抗うつ剤が供給不足、コロナに伴うメンタル不調で需要増
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これは米国での話ですが、日本でもコロナうつや、ひとりでの巣ごもりとは逆に、家族そろってのステイホームによるストレスでメンタル不調、など、
いろいろな形で心にダメージをきたしています。
思いつめる前に受診するなり、ひとに愚痴るなり、なんらかのガス抜きを。
スマホがあれば、ひとに会わなくても愚痴れる時代ですから。
もちろん受診してもよいですが、
ひとに話すだけでかなり心は楽になると思います。NYで精神科診療をしていますが、今のところ記事で不足が指摘されているセルトラリンが薬局に在庫切れで患者さんに処方できなかったというケースはありません。
抗うつ薬はセルトラリンだけではないので、新たに抗うつ薬の処方を開始する方に関しては、たとえセルトラリンがなくても他の薬で対応できます。しかし、すでにセルトラリンで治療を行っていて状態が安定している方の場合、セルトラリンを急に中止せざるを得なくなると症状が悪化して状態が不安定になる可能性が高く、もし今後供給不足になるとしたら憂慮すべき事態です。コロナの関係でうつ症状が出る方は結構多い印象で、ニュースで不安を煽る報道が多い時期には特に多かったような感じがあります。「元気がなくなる」「心配そうな表情をしている」といった精神的な症状があればわかりやすいですが、不眠、頭痛、腹痛、嘔吐・下痢など身体の症状としてあらわれることがあり、自分自身では気づかない方も多いです。
セルトラリンの不足についてのは、日本ではジェイゾロフトという名前で使われる「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」に分類される薬です。SSRIの中にも他に薬があるので、セルトラリンが不足したとしても代替手段があり、それほど大きな問題はないと思います。