黒人暴行死、デモ全米50市に 外出禁止25市、収拾困難に
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州兵(National Guard)は、米国では各州の知事に指揮権がある軍事組織です。
現在、暴動に対処するために州兵が動員されている州は、ミネソタ、オハイオ、ジョージア、ケンタッキー、ウィスコンシン、コロラドです。カリフォルニアでも死者が出ているので、時間の問題ではないかと思われます。
トランプ大統領が、「略奪が始まれば、銃撃も始まる“When the looting starts, the shooting starts.”」というツイートをして、ツイッター社から非表示にされましたが、これは、1960年代の公民権運動の頃に、黒人側の抗議運動(時に暴動に転化しましたが)を抑圧しようとした、白人組織などの常套句でした。
今回も、抗議行動の最中に発砲が起こり、抗議参加者や警官が殺害される、ということがデトロイトやオークランドで起きています。
黒人差別をきっかけとした抗議行動が暴動に転化するのは、米国では繰り返されてきたことですが、今回は、「白人至上主義者が混乱を拡大させようとしている」という指摘もあります。
アトランタでは、トランプ大統領支持者が目の敵にしているCNNの本社が攻撃されるなど、明らかに、黒人差別への抗議運動、とは別の動きも見られます。
米国では、ロックダウンに抵抗するという小規模な抗議運動も各地で起きていますが、そういったトランプ大統領支持派のコアな部分も動いているでしょう。
結局、トランプ大統領選出前から起きていた、米国社会の分断が、不満が高まった結果として、暴力というかたちで噴出しだした観があります。このような暴動の広がり方が、果たしてSNSで自然に広がっただけなのかどうか?最初に騒ぎが発生したミネアポリスの自動車パーツ店で、黒ずくめ・ガスマスク・黒い傘でハンマーで店のガラスを割って回っている人の動画がアップされていたりします。陰謀論も出回っています。
https://youtu.be/qv-O4rnUToU
偶然同じ頃(同日?)に、ニューヨークのセントラルパークでは、黒人男性が白人女性に犬をリードにつないでくれと頼んだら、差別的な言い方で警察に電話した、というビデオがアクセスを集め、結局女性は仕事をクビになったという件も起きました。
基本的には、こうした差別に対する抗議のはずが、今や誰が誰を攻撃しているのか、よくわからなくなっています。今日の打ち上げを見ながら、アメリカってやっぱりすごい国だなー、と思い、
一方で地元LAのリトルトーキョーも破壊されたというニュースを見て、アメリカってやっぱり終わってる国だなー、と思い、
本当にいろんな意味で奥深い国です、ここは。