日本語が縦書きから横書きになるまで(前篇)
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コメント
注目のコメント
なかなか、面白い。
>動物の頭は体に対して横向きについていますが、人間の頭は体に対して縦についています。動物の場合は、肺からきた空気が直接鼻にいきますが、人間は、首が曲がって鼻と口との交差点が広くなったために、肺からきた空気を口に流し込むことができる。
>我々の言語というのは、音が時間的に一列に並んでできているんです。これを線条性といいます。
>どんな言語でも、最初は話し言葉だけで、文字は後から生まれてきたもの。言語全体の歴史からみれば、ヒエログラフだって漢字だってたいして古くはないわけ。人が言葉を覚えるときも、まずは話し言葉を覚えて、それから字を覚える。どんなに優秀な子供でも、文字は音声言語が完成してからでないと覚えられません。文字は言語においては二次的なものなんです。ですから音声言語の順序性が言語の基本的な性質になっているんです。「例外的な例はごくごく少数あるものの、人類の文字で下から上に向かって書くことは基本的にありません。これは我々が重力の下で生きているせいだと思います」
後篇より
「そういえば、歌舞伎座が、座席番号の配列を右から並べていたのを、数年前に左から右に変えました。若い人が席を探すときに迷うからだそうです」
10年前の記事ですが、今、勤務先のチラシを新しく作り直そうとして縦書き横書き入り混じり、縦書きを右から流すか左からかで悩んでいたので、とても参考になりました。