EUのコロナ復興案、大きな効果もたらさず=PIMCO
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いわゆる「復興基金」構想は、欧州委員会は先日公表した案によれば、欧州連合の2021年からの7年間の中期予算と一体化されたうえでnew generation EUという政策プログラムになっています。
このため、短期的な市場インパクトの観点から議論することは、もはや適切でないと思いますし、その意味ではECBが来週の理事会でPEPPの今後の運営にどのような方針を示すかの方がはるかに重要です。
それでも上記の政策プログラム自体が資本市場からの資金調達を予定しているだけでなく、財政資金の域内での大規模な再配分の前例にもなりうるだけに、域内国債のスプレッドを展望する上では無視し得ない要素であると思います。