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がん遺伝子治療で世界初の新技術 東芝と信州大、微粒子を使用

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    Stanford大学 博士研究員(免疫学)

    リポソームで狙った細胞に治療遺伝子をお届け
    新技術によってT細胞癌特異的に治療遺伝子デリバリーに成功したとの報告です。リポソームとは脂質二重層からなる小胞のことで、実は私たちの細胞の外側(細胞膜)も脂質でできた二重膜でできています。

    癌細胞の由来は健康な細胞です。これに遺伝要因と環境要因により遺伝子変異が入り癌化に至ります。この研究は「癌細胞活性を抑える効果のある治療遺伝子を、癌細胞だけに狙って運びたい」という目的から始まっています。狙ったところだけに誘導できれば、薬の量を減らしたり健康な細胞に害を及ぼす副作用を抑えられる可能性があるわけです。

    彼らは特別な脂質配合でリポソームを作製することで、癌化したT細胞だけに治療遺伝子を届けました(リポソームは健康T細胞の30倍取り込まれ、導入遺伝子発現は400倍)。癌特異的な脂質配合に寄せたのでしょうか?気になる。。このレシピは特許申請しているものと予想します。

    なぜ治療遺伝子を包んで運ぶかというと、遺伝子を細胞の中に届ける必要があるからです。ウイルスを使って遺伝子を運ぶ方法と比較して、合成物質だけで成し遂げられればリスクを減らせます。

    包んで運ぶというコンセプトは昨日のPaperPicksに登場したmRNA療法にも同じことがいえます。ぜひお読みになってみてください。
    https://newspicks.com/news/4935788

    重箱の隅質問かもしれませんが、貪食細胞のマクロファージがこのリポソームをバクバク食べていないか気になります。リポソームに毒を入れてマクロファージにわざと食べさせて消す実験が免疫学でよく行われるからです。これも新技術で避けられていたら本当にすごい。もしくは食べられてもあまり影響が無い?


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    これまでの抗がん剤治療では、がん細胞の分裂が正常な細胞よりも速いことを利用して、分裂の速い細胞を狙って攻撃するような薬を用いるのが主体でした。

    このような治療でも比較的有効であった反面、もともと分裂が速いところ、すなわち正常な血液の細胞や髪の毛、胃腸の粘膜なども同時に障害を受けてしまい、高率に副作用が出ることが問題でした。髪の毛が抜けてしまうのもこのためです。

    一方、近年注目されてきた免疫療法は、がん細胞の表面にしかない特徴的な構造を見つけ、その構造物をターゲットにしたり、標識したりすることで、がん細胞を狙い撃ちにするような治療法です。これにより、ぐっと副作用が減ったものの、免疫を高めてしまう結果、やはり正常なところも誤って攻撃を受けてしまうような副作用が見られていました。

    紹介されている技術は、正確にがん細胞にだけ朽ち果てていくような遺伝子を導入してしまう、というものです。これにより副作用のない治療が実現できるのでは、という発想がこの技術の背景にあると思います。

    これは多くのがんで実現できるのではないかと思われるかもしれませんが、実際のむずかしさは、「がん細胞にだけ」というところにあります。がん細胞だけの選別というのがとても難しいのです。

    しかし、血液がんではこれが比較的容易なことが知られていて、ほかの臓器がんに比べて治療の進歩が速まっています。

    実際に血液がんの治療は、この10年でも様変わりしましたが、ここからさらに10年でまた世界が一変するかもしれません。血液がんの診療に携わる者として、とてもワクワクしています。


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    産婦人科専門医 医学博士

    有効な治療薬を、安全にターゲットへ届ける(ターゲットにだけ効かす)ことで、正常組織へのダメージを極力減らすことに、最新の医療は成功しつつあります。

    そのドラッグデリバリーシステムについての新技術の話。

    東芝さんの医療への進出がすごいですね、日本の医療と技術のコラボで新しい治療が実用化されていきそうで楽しみです。


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