【鎌倉シャツ】これが、「危機に強い」ビジネスモデルだ
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コロナによる閉店にも負けず、4、5月売上を実に昨年対比8割稼いだ企業があります。メーカーズシャツ鎌倉の貞末奈名子代表取締役を取材しました。
マスク不足とみるや、すぐに自社のシャツ生地を使ったマスクを製造する、そのスピード感に見習うべき点があります。
余談ですが、アパレル業界には、非常に気骨のある創業者が多いような気がします。鎌倉シャツの創業者である貞末良雄氏のコラムで胸を打たれた一節があるので、ここで引用します。
https://www.shirt.co.jp/column/page/3/?fbclid=IwAR2NWvh-UpSU8__xHdEwj2EsdhoVxLwogGiRxXOiEXrVb59DodYePJXBAF0”
「論理的に分析出来ない“事”や“物”は、AI では予測不能です。それがある意味、人間の特性で、どんな不合理な事でも本人は大真面目で向き合います。
生きる目的、寿命、時間の概念。信じる意味。恋愛とは、過去とは何か、その意味を考える事。自分は何者かと考える事。生きる価値を考える事。また、素晴らしい音楽や芸術、デザインに心を奪われる事――人は良い物に触れる瞬間に新しい境地に導かれるのです。そのような経験がなければ、毎日はただ昨日の続きになってしまいます。」
毎日を新鮮な気持ちで迎えるために。「ニューノーマル」とやらは、自分で、そして、自分たちで確立していかねばなりません。誰かや何かに管理される未来など、真っ平御免です。このタイミングで女性の経営者に変わったことは、ちょうどよかったように思います。というのは、これからのビジネスは男性的なものの考え方がもう通用しなくなってきていると私は思っています。
たとえば今、飲食店が3密だからテイクアウトとか、映画館も3蜜だからNETFLIXでとかっていう発想になってしまっているけど、これは男性的な発想。
飲食店の利用目的は飲食じゃないことが多いし、映画館の利用目的も映画鑑賞じゃないことも多い。本当の目的は、いっしょに過ごす相手と楽しさを共感するためだったりする。そういうことを女性はちゃんとわかってる。女性は服でもモノでも、ちゃんと人間と結び付けて見ている。
もう人間と切り離された機能や性能を追求する時代は終わりました。これからは、ちゃんと人間とつながった価値を追求する時代です。私も女性的な視点で世界を見ていきたいと思っています。小回りが効くということがいかに大切かを考えさせられました。
規模が小さいからこそ、マスクでカバーできたという部分はありますが、カバーできるだけの規模に抑えておくという考え方は、新しい価値観だと思います。
また、「小回り×規模」を追求しているのがトヨタで、それが本当に成立するのかも興味深いです。