【決算】コロナが追い討ち。3メガバンクの窮状をさくっと理解
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メガバンクに長年勤めましたが、今回のコロナショックで銀行が傾いていたら企業の手元流動性の支援にさらに支障が出ていたと正直思うのでメガバンクが健全だった点をまず評価すべき点だと思います。それがESGの「S」に該当すると思います。
コロナ自体も予測不能だった事象なのでその影響についてはしょうがないが、健全性を保つ為にも、今後の成長戦略についてはコロナを踏まえて考える必要がある。各銀行ではまだ数千億単位でコスト削減が可能であるが、コスト削減のみでは長期的な成長戦略とは言えないので国内では将来の日本の産業を担うようなスタートアップの発掘や今回のコロナ禍でも耐久性の見られた国などでの投融資を検討し続けていくべきだと思います。
https://this.kiji.is/633489736850031713?c=113147194022725109純利益で比較するのは不適当な業種だと思う。とにかく、引当等の評価性損失負担が影響を与えやすいこと、それから兎に角「保守的予想」をしがちな人々なので。そこを踏まえて、以下2点指摘したい。
①真水の窮状を評価するなら連結業務純益をみるべきで、3行合算で前年度実績比3500億円減少予想。
②ここも2点調整が必要で、保守性(前年度も期初予想を上回る実績となった)を踏まえ前年度期初予想対比だと2700億円の減少に留まり、なおかつ税引き後ベースに換算すると実質1800億円減少に過ぎない。
まあ、大変な状況であることは確かだが、やや煽りすぎの印象。IMFのGFSRでも指摘がありましたが、今回のショックで不幸中の幸いは金融システムが(今のところは)頑健であり、これは過去10年の過剰とも言える資本規制の成果だったという点があります。結果的に「過剰」ではなく適切だったということになるわけですが・・・
窮状というのは半分正しいのかもしれませんが、「儲からない代わりに丈夫になった」ということをポジティブに評価できないのであれば銀行部門は全く報われないと思います。日本に限らず、です。