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トヨタ、新型「ヤリス」など約3万台リコール 制御プログラムに不具合

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    ニューモデルマガジンX 代表取締役社長兼編集長

    発売間もないリコールと言うと先代フィットを思い出します。その後、フィットは数多くの市場措置を実施することになり、販売も低迷しました。
    これが教訓となったから、新型フィットでは発表したものの発売前にブレーキの不具合を見つけて発売延期の措置を取りました。品質に対するホンダの強い意思が見えたと思いました。

    トヨタヤリスはリコール対象車の発表を見れば分かる通り、昨年から作りだめたクルマから今年4月21日生産分、つまりリコール発表のひと月前までのクルマに不具合があったことを認めました。
    国交省に確認したところ、国に対しては「3月に現認した」とトヨタは報告しています。これだけでも1ヶ月は不具合を承知しているのに納車を優先させていたことが事実として分かります。

    加えて比較的見つけやすい不具合をなぜ発売前に突き止められなかったのか。あるいは発売前に開発は知っていたが、折からの全車種全店販売を見据えて量販モデルであるヤリスの販売延期は国内営業が反対したのではないか、などの疑念が生じます。

    トヨタの経営者は下からの情報がどのように上がって、どのような判断をしたのか。真実を知りたいところです。コロナ禍の最中の今、系列販売店も大変ですが、テレワークでよく煩雑なリコール対応を可能にした。それはトヨタのチカラと言うこともできます。いずれにしてもスッキリしません。トヨタの回答を待ちます。


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