コロナ禍中の旅行への意識調査、旅行再開は近隣エリアから、3密を避ける傾向が顕著に、インバウンド受け入れは約6割が否定的
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注目のコメント
今回の意識調査の結果が全てではないと思いますが、旅行者が3密を避け、事業者が外国人旅行者を受け入れたくないと考えていることは大体予想が付いていたことだと思います。
『収束後に旅行に行くきっかけとしては、「まとまった休みが取れたら」「家族・友人の誘いがあったら」が多い傾向にあり、休校や休業が原因で休日不足が発生した場合、旅行の足かせになる可能性がある(記事から引用)』
国内市場に関しては、今後の「新しい生活様式」の中で休暇制度がどれだけ充実するかで決まる物理的な問題があります。そして、「家族・友人の誘い」と言う信用・信頼がある人間関係からの誘いが無ければ旅行をするきっかけにならないと言う情緒的な問題もあります。
では「家族・友人」が誘おうとする旅先とはどのようなところなのでしょうか?
その決め手の一つには、旅行者からの高い評価だけでなく、長年に渡ってお客様との信用・信頼関係を構築してきた事業者の存在があると思います。今後の市場の動きによっては、観光地におけるお客様と事業者のこれまでの関係性を検証することになるかもしれません。Google trendsを見てみると2月29日にこの1年でピークの検索数があった国内旅行というキーワードはその後2ヶ月間下がりつづけ4月30日ピーク時の15%の検索数まで激減しています。
しかし今週初めて6ポイント上がり21%まで回復しました。温泉などのキーワードも同様の動きを見せています。明らかに収束を見据えた動きです。
逆に屋外というキーワードは2月29日から上がり続けていましたが、今週初めて下がりました。どうやら正常化バイアスが働き始めています。
コロナ対策として、自然とかバーベキューなどに目が向きがちですが、良いか悪いかの議論は置いておいて、今までの王道の密集型観光にも動員ができそうな傾向が見えてきています。近距離旅行が増えそうとのことで、星野社長が言っていたことと符合しますね。インバウンドは当面戻らない前提で、一方では「旅行欲」はあるのでそれは近隣の非日常に向かう、とのこと、その際には受け入れ側は「3密対策」のような安心安全が必須になるというのも星野社長の言う通りと思います
一方で、インバウンドについてはこういう「アレルギー」がある中で、自治体の長のスタンスによって濃淡ができ、今の流れでは多くの自治体が拒絶する中で、大阪などが「リスクはあるがコントロールしながらどんどん受け入れる」と表明して大阪が一人勝ちになるのでは、と永江一石氏が書いてましたがありそうなシナリオだと思いました