トヨタがMaaSアプリを仕掛ける本当の理由
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寄稿させていただきました井上です。
自動車メーカーにとって100年に一度の変革期とコロナショックが重なり、より事業の選択と集中は進みつつあります。ある意味でモビリティカンパニーとは、いったい何のことなのか?どういうビジネスを作るのか?の議論は加速しているように思います。
JR東日本は決算発表で、MaaS・Suica推進本部の新設を発表するなど、他社も粛々とモビリティサービスへと前進しています。
トヨタが交通事業者との協業し、まちづくりを通じてノウハウを得ることで、新しい「ユーザーとクルマの関係」や、「クルマとまちとの関係」を見出し、新たにモビリティサービスを自動車販売店などを通じて各地で協創しています。
ユーザーとのデジタルな接点と新たに持ち、人の移動やその目的から、まちの状況を理解する。マイルートによって、ユーザーや街にどういった変化をもたらしているのか。その解像度が上がってくるこで、デジタルツインで街づくりや交通、クルマの台数、移動やその目的、広告などによる行動変容など、どんな関係性があり、どう繋がるのか。この難問解決の糸口が、マイルートのような取り組みの中から見え、モビリティカンパニーとしてのビジネスモデル構築のヒントに、なってくるのではないでしょうか。先週からスタートした新番組「モビエボ」でもご紹介した、トヨタが仕掛けるMaaSアプリ「マイルート」。なぜ、トヨタがマルチモーダルをやるの??その背景について、モビリティサービス専門メディア「LIGARE」発行人の井上佳三氏に寄稿してもらいました。
持ちかけたのはトヨタ。持ち掛けられたのは西鉄。私も西鉄の方にお話をうかがいましたが、「トヨタさんが鉄道と手を組みたいと言ってこられるなんて!」と最初は驚かれたそうです。
福岡での導入に続き、横浜でも展開を始める「my route」。もちろん、まだまだ課題はあるのですが、まずは、自動車と鉄道と自転車と…と交通の垣根を越えて新しいサービスを始めるチャレンジを引き続きウォッチしたいです。トヨタ自動車本体から、トヨタファイナンシャルサービスに移管されたことも、モビリティカンパニーへ変革を占う一助となりそうです。供給手段が整ってくると、需要をどうするかのアプローチにも夢が膨らみますね。 イベントが有るから移動ニーズが生まれる、という発想だけでなく、大勢の漠然とした余暇のベクトルを集め、モビリティを含むリソーセスの全体最適で、リアルタイムなイベントやキャンペーン、いわば潜在需要を自動創作する、こんなアプローチも夢みたくなります。
人の動きを導くマーケティングMaaSは、絶対面白い。
極端な発想が 収斂方向に目線を捕えるとして、例えてみるなら…
人が集まる力には膨大な価値が有るので、もう無償でモビリティサービスを活用してもらいます。試X(試食や試行など X=何でも)を通したインフルエンス、コラボレーション、賑やかし、NPOやボランティアなどがスポンサーと価値を交換する、MaaSがその仲介を進めるイメージです。
①MaaSの ②利用者は、タダ同然で移動、そしてイベントやキャンペーンが楽しめて、③スポンサーも益を享受し、①Win-②Win-③Winです。胃袋ヒートマップのコントロールが出来るので、③にはレストランや小売店も加わります。もっと飛び、モビリティのコストが下がると不動産の概念を変える所まで見据えて、次世代都市開発としてのMaaS
②の余剰時間を期待したケースだけでなく、②のあぶく銭を期待するクラウドファンディング系も ①Win-②Win-③Winですね。
(ちゃっかりして、モビリティの空きスペースを使った 物流支援も忘れません)
イベントが有るから移動ニーズが生まれる、という発想だけでなく、大勢の漠然とした 余剰、志や夢を集め、スポンサーの期待を MaaSで全体最適、こんな仕事が未来を素敵なものにしていきそうです。