テイクオフを再び ANAトップの覚悟
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NHK加藤さんの記事なので読んでいて安心できました。片野坂社長の回復見通しが来夏くらいとのこと。IATAなどの予測と比べると早い回復だと感じます。国内線は日本の場合来夏にある程度戻りそうな気はしますが、国際線は観光需要が保守的に推移ような気がします。
今後は保安検査前の検温を今後も続けて、一定以上の体温では搭乗できないようにするといった妥協点を見いだすことだと思います。正直なところ、飲食業以上に影響の大きいのは航空産業でしょう。JALは私がかつて携わった破綻時に相応のダウンサイジングが行われたので、今回の状況の中では耐性は比較的強いですが、ANAさんはその間に大きく機材も路線も膨張させた事が裏目に出た形です。
今後、航空需要が国際線を中心にシュリンクしていくことが予想される中で、今だけを乗り越えれば良いという問題ではなく、中長期的なシナリオが必要です。ただし、機材のダウンサイジングだけでも大きな財務負担は必定。単なる自助努力だけで実現するのは難しいでしょう。私的整理や業界再編も視野に入れた構造改革が必要だと思いますね。航空産業はワンワールドとかスターアライアンスとか昔はなかったコードシェアが当たり前になっている現況から考えれば多くの顧客を運ぶことを前提に平時にも業務効率最大化に取り組んでいるものと思いますが、顧客そのものが少なくなるような環境、例えていうなら遠くへOnAirより近くにOffRoad、からトラベル需要が盛り返すものと想定できる中では、短期、中期、長期で相当ドラスティックな判断で戦略練り直しが必須だと思います。JALとANAが合併することがあっても何も驚きません。
消費者視点でみると、旅行産業全体で感染症対策のコストが大きくなってくることもあり、旅行そのものが高額になっていくトレンドは避けられず、より少ない人がより少なくより長く旅行する傾向も予想されます。ゆえ、長期の戦略においてはHCC、ハイコストキャリアなる考え方の導入もありかと思います。無論儲けが出ない場合は飛びません、も受け入れざるを得ないのかと。航空産業そのものがなくなることを誰も望んでいないでしょうから、支払い金額が高くなることは受け入れざるを得ないと思います。
一方で他産業にある程度学ぶことはできそうな感じもします。私の頭で想像できることを超えていますが、このオペレーションの可視化こそビッグデータアナリストの出番なんじゃないかと思う例がクルーザービジネスです。
クルーザーの場合、北半球と南半球の夏季冬季でレンタルオペレーションをうまく回している会社があります。北半球の冬季に自分のクルーザーを貸し出して収益を上げるようなモデルが創造されています。単純比較は素人考えでも無茶な話ですがこの方程式を解くビッグデータアナリストに登場してほしい！
